The Poky Little Puppy/ジャネット・セブリング・ローリー

『The Poky Little Puppy』は、ジャネット・セブリング・ローリー(Janette Sebring Lowrey)作、グスタフ・テンゲレン(Gustaf Tenggren)絵による絵本で、1942年にアメリカで出版されました。この作品は、Simon & Schuster社の「リトル・ゴールデン・ブック」シリーズの一冊として登場し、好奇心旺盛でのんびり屋の子犬が冒険を通じて学ぶ物語です。発売以来、アメリカで最も売れたハードカバーの子供向け書籍として知られ、2001年までに約1,500万部を売り上げています。

略歴

ジャネット・セブリング・ローリー

ジャネット・セブリング・ローリー(Janette Sebring Lowrey、1892年 – 1986年)は、アメリカ出身の児童文学作家です。ローリーは多くの絵本や児童書を執筆していますが、特に『The Poky Little Puppy』で広く知られています。彼女の作品は、子どもたちの冒険心や、幼い読者が共感しやすいテーマに焦点を当てており、長年にわたり親しまれています。彼女の生涯についての詳細な情報は少ないものの、その作品は世代を超えて読み継がれています。

グスタフ・テンゲレン(絵)

グスタフ・テンゲレン(Gustaf Tenggren、1896年11月3日 – 1970年4月9日)は、スウェーデン生まれのイラストレーターで、アメリカで活躍しました。彼はスウェーデンのヴェストラ・イェータランド県アルベーリュンガで生まれ、幼少期から絵画に興味を持ち、16歳でスウェーデン王立美術院に入学しました。1920年にアメリカへ移住し、1923年から1926年まで『The Red Fairy Book』や『The Golden Goose Book』などの童話集の挿絵を手掛けました。その後、ウォルト・ディズニー・スタジオに参加し、『白雪姫』(1937年)や『ピノキオ』(1940年)などのアニメーション映画の背景デザインに携わりました。また、1942年には『The Poky Little Puppy』のイラストを担当し、この作品はアメリカで最も売れた絵本の一つとなりました。テンゲレンは1970年にニューヨーク州ドーバー・プレーンズで亡くなりました。

おすすめ対象年齢

この絵本は、主に3歳から5歳の幼児を対象としています。シンプルでリズミカルな文章と愛らしいイラストが特徴で、読み聞かせにも最適です。物語を通じて、子供たちはルールの大切さや行動の結果について学ぶことができます。

レビュー

個人的な感想として、『The Poky Little Puppy』は、シンプルながらも心温まる物語で、子供たちの好奇心や冒険心を刺激します。主人公の子犬が探検を通じて学ぶ姿は、幼児期の成長過程と重なり、多くの親子に共感を呼ぶでしょう。また、テンゲレンの柔らかく温かみのあるイラストレーションは、物語の魅力を一層引き立てています。日本語版が存在しないのは残念ですが、英語版でも十分に楽しめる作品です。「のろまなこいぬ」というタイトルでの他サイトでの紹介はあるものの日本語版は現在のところ出版されていないようです。私が見つけられないだけかも・・・

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