
新井洋行さん作の絵本『いろいろ ばあ』は、2011年に えほんの杜から出版されました。 この絵本は、赤、青、黄色の絵の具がチューブから飛び出し、「いないいないばあ」のように形を変えて登場する内容です。色同士が混ざり合うことで新たな色が生まれる様子も描かれており、子どもたちが色の変化や組み合わせを楽しみながら学べる構成となっています。シンプルな言葉とカラフルなイラストで、赤ちゃんの好奇心を引き出し、親子での読み聞かせにも最適な一冊です。
略歴
新井洋行(あらい ひろゆき)さんは、1974年東京都生まれの絵本作家、デザイナーで、東京造形大学非常勤講師も務めています。東京造形大学造形学部デザイン学科を卒業後、セガに勤務し、その後独立して絵本作家としての活動を開始しました。代表作には『れいぞうこ』(偕成社)、『いろいろ ばあ』(えほんの杜)、『ちゅうちゅうたこかいな』(講談社)などがあり、子どもたちの興味を引くユニークな作品を多数手掛けています。
おすすめ対象年齢
『いろいろ ばあ』は、主に1歳から2歳の赤ちゃんや幼児を対象としています。シンプルな構成とカラフルな色使いで、視覚的な刺激を提供し、色の認識や言葉の発達を促します。また、「いないいないばあ」の要素を取り入れているため、親子のコミュニケーションを深める効果も期待できます。初めての絵本として、赤ちゃんの興味を引く内容となっています。
レビュー
『いろいろ ばあ』は、色彩の変化や組み合わせを通じて、子どもの好奇心を刺激する素晴らしい絵本です。シンプルなイラストと擬音語が効果的に使われており、読み聞かせの際に子どもたちの笑顔を引き出します。特に、色が混ざり合って新しい色が生まれる場面は、子どもたちにとって驚きと発見の連続であり、色彩感覚を自然に養うことができます。また、縦開きのデザインも新鮮で、ページをめくる楽しさを倍増させています。親子で一緒に読むことで、コミュニケーションの時間をより豊かにしてくれる一冊だと感じました。