いぬんこ作の絵本『おかめ列車』は、2015年に好学社から出版されました。物語は、お祭りに行けなくなったこももちゃんとお兄ちゃんが、布団の中から現れた大きなおかめ顔の列車に飲み込まれ、不思議な冒険へと出発するという内容です。車内はおかめのお面や提灯で飾られ、昭和の香りが漂うレトロな雰囲気が魅力的です。
略歴
いぬんこ
いぬんこ(本名:いぬしま)は、大阪府東大阪市出身、東京都在住の挿絵師・絵本作家・イラストレーターです。 京都嵯峨美術短期大学を卒業後、印刷会社で版下のデザインを担当していましたが、漫画家を志し、『ガロ』編集部に作品を持ち込んだ際、編集長の長井勝一氏から「絵だけなら明日からでもイラストレーターになれるね」と評価され、イラストレーターとしての道を歩み始めました。 作風は、浮世絵や大津絵、引き札など日本の大衆絵画に影響を受け、ユーモアと哀愁が融合した独自の世界観が特徴です。 主な作品に、絵本『おかめ列車』シリーズ(好学社)や『おちゃわんかぞく』(白泉社)などがあります。また、NHK Eテレの子ども番組「シャキーン!」のロゴやオープニング、エンディング、タイトル文字なども手掛けています。 さらに、2020年11月から放送されたNHK連続テレビ小説「おちょやん」のオープニングや本編のイラストも担当し、幅広い分野で活躍しています。 夫は紙切り似顔絵師のチャンキー松本氏で、共に「青空亭」という屋号で活動し、絵本制作やアートイベントなど多岐にわたる創作活動を行っています。
おすすめ対象年齢
この絵本の対象年齢は、出版社のおすすめとして3歳以上となっています。物語の内容やイラストの雰囲気から、幼児から小学校低学年まで幅広く楽しめる作品です。
レビュー
『おかめ列車』は、独特の世界観とレトロなイラストが印象的で、子どもだけでなく大人も楽しめる絵本です。おかめ列車のユニークなデザインや、物語の展開は読者を引き込み、親子での読み聞かせにも最適です。また、昭和の雰囲気を感じさせる描写は、懐かしさと新鮮さを同時に味わえるでしょう。