『ともだち』は、ドイツの絵本作家ヘルメ・ハイネ(Helme Heine)による作品で、原作名は『Freunde』で1982年にドイツで発行。日本語版は1996年にほるぷ出版から刊行されました。物語は、にわとり、ねずみ、ぶたという三匹の仲良しが、海賊ごっこや釣り、おやつの時間など、楽しい冒険を繰り広げる様子を描いています。彼らの友情と冒険は、子どもたちに友だちの大切さや協力することの喜びを伝えます。
略歴
ヘルメ・ハイネ
ヘルメ・ハイネ(Helme Heine)は、1941年にドイツのベルリンで生まれました。大学では経済学と美術を学び、1976年に絵本作家としてデビューしました。彼の作品は、ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞など、多くの賞を受賞しています。ハイネは、ドイツで最も成功し、人気のある絵本作家の一人です。彼の絵本は、日本でも多く翻訳されており、『ぞうのさんすう』(あすなろ書房)、『ともだち』(ほるぷ出版)、『きみがしらないひみつの三人』(徳間書店)などがあります。彼の作品は、ユーモアと温かみがあり、世界中の幅広い年齢層の人たちに愛されています。
いけだ かよこ
池田香代子(いけだかよこ)は、1948年、東京都に生まれました。東京都立大学人文学部ドイツ文学科を卒業後、ドイツ文学の翻訳家として活動を開始しました。ドイツ語に精通し、翻訳のスキルを活かして数々の作品を日本語に紹介しています。代表作には、『ソフィーの世界』などがあり、子ども向けから大人向けまで幅広い分野で活躍しています。また、社会運動家としても知られ、平和運動や社会問題への取り組みを続けています。翻訳作業の傍ら、執筆活動や講演活動も行い、多くの人々に影響を与えています。その豊富な知識と経験から、文学だけでなく教育や文化の発展にも貢献しています。
おすすめ対象年齢
『ともだち』は、3歳から小学校低学年の子どもたちにおすすめの絵本です。シンプルなストーリーと可愛らしいイラストが、幼児から楽しめる内容となっています。また、友情や協力の大切さを伝えるテーマは、小学校低学年の子どもたちにも深く響くことでしょう。
レビュー
この絵本は、友情の素晴らしさをシンプルに描いており、子どもたちに友だちとの関係を考えるきっかけを与えてくれます。三匹のキャラクターの個性豊かな描写と、彼らの冒険は読者を引き込み、心温まる気持ちにさせてくれます。また、ハイネの柔らかなイラストレーションは、物語の雰囲気をより一層引き立てています。