
高畠那生作の絵本『まってるまってる』は、2012年に絵本館から出版されました。この作品では、さまざまな人びとや動物たち、怪物たちが行列に並び、「まってるまってる」と繰り返します。その行列の先にはたこ焼きやドーナツなどがあり、読者は次に何が登場するのかと期待を膨らませます。ユーモアあふれる展開と高畠氏の独特なイラストが魅力の一冊です。
略歴
高畠 那生(たかばたけ なお)さんは、1978年に岐阜県で生まれ、東京造形大学美術学科を卒業されました。2003年に『ぼく・わたし』(絵本館)でデビューし、その後、多くの絵本を手掛けています。代表作には、『カエルのおでかけ』(フレーベル館)や『うしとざん』(小学館)などがあり、これらの作品で日本絵本賞や産経児童出版文化賞ニッポン放送賞などを受賞されています。
おすすめ対象年齢
対象年齢は、保育園・幼稚園の未就学児から小学校低学年まで幅広く楽しめる内容となっています。シンプルな繰り返しの表現とカラフルなイラストが、小さなお子様の興味を引きつけ、楽しませる内容となっています。
レビュー
『まってるまってる』は、シンプルな繰り返しの中にユーモアと驚きが詰まった作品です。行列の先に何があるのかを想像しながらページをめくる楽しさは、子どもだけでなく大人も引き込まれます。高畠那生さんの独特なイラストが物語を引き立て、読後には心地よい満足感が残ります。親子で一緒に読むことで、会話が弾み、想像力を育む良い機会となるでしょう。
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