おしっこちょっぴりもれたろう/ヨシタケシンスケ

ヨシタケシンスケ作・絵の絵本『おしっこちょっぴりもれたろう』は、2018年にPHP研究所から出版されました。主人公の「もれたろう」は、おしっこをした後に少しだけ漏れてしまうことに悩んでいます。彼は同じ悩みを持つ仲間を探し、自分だけではないと知ることで安心感を得ます。この絵本は、子どもの小さな悩みをユーモラスに描き、共感と安心を与える作品です。

略歴

ヨシタケシンスケ(本名:吉竹伸介)さんは、1973年、神奈川県生まれ。筑波大学芸術専門学群を卒業。さらに、同大学大学院芸術研究科総合造形コース修士課程を修了しています。
2013年、初のオリジナル絵本『りんごかもしれない』を発表し、独特の視点とユーモラスな表現で注目を集めました。同作はMOE絵本屋さん大賞第1位や第61回産経児童出版文化賞美術賞を受賞しています。
その後も、『ぼくのニセモノをつくるには』、『もうぬげない』『このあとどうしちゃおう』など、次々と話題作を発表。特に『もうぬげない』は、2017年にボローニャ・ラガッツィ賞特別賞を受賞するなど、国内外で高い評価を得ています。彼の作品は、日常の何気ない疑問や想像をユーモラスに描き、子どもから大人まで幅広い世代に共感されています。また、児童書の挿絵や装画、エッセイの執筆など、多岐にわたる分野で活躍しています。
2022年6月時点で、彼の絵本の累計発行部数は約600万部に達し、10か国以上で翻訳出版されています。2児の父でもあり、家族との日常から得られるインスピレーションが作品に反映されています。その独特の発想と温かみのある作風で、日本を代表する現代絵本作家としての地位を確立しています。

おすすめ対象年齢

対象年齢は3歳からとされています。幼児期の子どもたちが共感しやすい内容で、トイレトレーニング中のお子さんにも適しています。また、親子で一緒に読むことで、子どもの悩みや不安を共有し、コミュニケーションを深めるきっかけにもなるでしょう。

レビュー

本作は、子どもの日常の悩みをユーモアたっぷりに描いており、読者に笑いと安心感を提供します。ヨシタケシンスケさんの独特なイラストと視点が光り、子どもだけでなく大人も楽しめる内容です。読み終えた後、親子で感想を話し合うことで、子どもの気持ちを理解し、絆を深める良い機会となるでしょう。

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