パンしろくま/柴田 ケイコ

柴田ケイコさんの絵本『パンしろくま』は、2022年にPHP研究所から出版されました。この作品は、食べることが大好きなしろくまが、さまざまなパンの中に入ってその感触や香りを楽しむ姿を描いています。しろくまは実際にパンを食べるのではなく、パンの中に入ることでパンを満喫するというユニークな設定が特徴です。柴田さんの温かみのあるイラストと、しろくまの愛らしい表情が読者の心を引きつけます。

略歴

柴田ケイコ

柴田ケイコ(しばたけいこ)さんは、1973年に高知県で生まれ、奈良芸術短期大学ビジュアルデザインコースを卒業後、香川県や高知県の印刷会社でグラフィックデザインやオペレーターの仕事に従事しました。2002年よりフリーのイラストレーターとして独立し、広告や出版物など幅広い分野で活動を開始。2016年に初の絵本『めがねこ』を手紙社から出版し、絵本作家としてデビューしました。その後、『おいしそうなしろくま』や『パンどろぼう』などの作品が高い評価を受け、絵本大賞を受賞するなど、注目を集めています。

おすすめ対象年齢

『パンしろくま』の対象年齢は、4歳から6歳以上とされています。しかし、絵本の内容はシンプルで、イラストも親しみやすいため、対象年齢より小さなお子さんでも十分に楽しめる作品です。また、しろくまがさまざまなパンに興味を示す姿は、食べ物に対する関心を引き出すきっかけにもなります。

レビュー

『パンしろくま』は、しろくまがパンの中に入るというユニークな設定がとても魅力的です。柴田ケイコさんの柔らかいタッチのイラストと、しろくまの無邪気な表情が相まって、読者に温かい気持ちを届けてくれます。パンの種類も豊富で、読んでいると実際にパンの香りや触感を感じられるような気持ちになります。子どもたちだけでなく、大人も一緒に楽しめる絵本であり、親子のコミュニケーションのツールとしても最適です。また、食べ物に興味を持つきっかけとして、食育の観点からもおすすめできる一冊です。

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