まっしろしろくま/柴田 ケイコ

『まっしろしろくま』は、柴田ケイコさん作・絵の「しろくま」シリーズ第9弾で、2023年にPHP研究所から出版されました。この絵本では、食いしん坊のしろくまが「とうふ」や「牛乳」、「そうめん」などの白い食べ物の中に入ってみるというユーモアあふれる物語が展開されます。さらに、はみがきこや雲、雪など、食べ物以外の白いものにも挑戦し、しろくまがどこにいるのかを探す楽しさも加わっています。読み聞かせにも最適な一冊です。

略歴

柴田ケイコ

柴田ケイコ(しばたけいこ)さんは、1973年に高知県で生まれ、奈良芸術短期大学ビジュアルデザインコースを卒業後、香川県や高知県の印刷会社でグラフィックデザインやオペレーターの仕事に従事しました。2002年よりフリーのイラストレーターとして独立し、広告や出版物など幅広い分野で活動を開始。2016年に初の絵本『めがねこ』を手紙社から出版し、絵本作家としてデビューしました。その後、「しろくま」シリーズや『パンどろぼう』などの作品が高い評価を受け、絵本大賞を受賞するなど、注目を集めています。

おすすめ対象年齢

対象年齢は、主に4歳から6歳の未就学児から小学校低学年の子どもたちに適しています。ユーモアあふれる内容と、しろくまを探す楽しさが、小さなお子様の興味を引きつけるでしょう。また、親子で一緒に読むことで、食べ物や身の回りの物への関心を深めるきっかけにもなります。

レビュー

『まっしろしろくま』は、白い食べ物や物の中に入ってみたいというしろくまの好奇心が描かれています。その発想のユニークさと、しろくまのとぼけた表情が読者の心をつかみます。特に、しろくまが白い背景に溶け込んでしまう場面では、どこにいるのかを探す楽しさがあり、子どもたちの想像力を刺激します。また、食べ物以外の白いものにも挑戦することで、物語に意外性が加わり、読者を飽きさせません。全体的に、親子で楽しめる温かみのある絵本です。

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