『サムはけっしてわすれません』は、イブ・ライス作、あきのしょういちろう訳の絵本です。原作名は『Sam Who Never Forgets』で、1987年にアメリカで発行されました。物語は、動物園の飼育係サムが、毎日午後3時に動物たちに食事を届ける日常を描いています。ある日、象が自分だけ食事をもらっていないことに気づき、涙を浮かべます。しかし、その瞬間、サムが金色の干し草でいっぱいのワゴンを引いて現れ、象に食事を届けます。この絵本は、信頼や忍耐、友情の大切さを優しいタッチで伝えています。
略歴
イブ・ライス（Eve Rice）は、アメリカの絵本作家およびイラストレーターとして知られています。彼女の作品は、シンプルで温かみのあるイラストと、日常生活をテーマにしたストーリーが特徴です。代表作には『Sam Who Never Forgets』（1987年）や『Goodnight, Goodnight』などがあります。これらの作品は、子どもたちに信頼や友情の大切さを伝える内容となっており、教育的価値も高く評価されています。また、彼女のイラストは、優しい色使いと簡潔な線描で、幼児にも親しみやすいスタイルとなっています。イブ・ライスの作品は、親子での読み聞かせに適しており、多くの家庭や教育現場で愛されています。
おすすめ対象年齢
この絵本の対象年齢は、4歳から6歳の幼児から小学校低学年向けとされています。シンプルな文章と優しいイラストで構成されており、読み聞かせにも適しています。また、物語のテーマが普遍的で理解しやすいため、子どもたちが共感しやすい内容となっています。
レビュー
この絵本を読んで、サムの動物たちへの愛情と責任感、そして動物たちのサムへの信頼が深く描かれていると感じました。特に、象がサムを信じて待ち続ける姿や、サムが遅れても必ずやってくるという信頼関係が印象的です。子どもたちに、信頼や友情の大切さを伝える良い作品だと思います。また、温かみのあるイラストが物語の雰囲気をより引き立てています。
