
とよたかずひこ作・絵の絵本『ももんちゃん のっしのっし』は、2002年に童心社から出版されました。この作品は「ももんちゃん あそぼう」シリーズの第4作で、主人公のももんちゃんが大きなうしさんと一緒に散歩する物語です。ももんちゃんが「のっし のっし」と歩いていると、うしさんが「さんぽに つれていって」と頼みます。その後、きんぎょさん、さぼてんさん、おばけさんなど、次々と友だちがうしさんの背中に乗り、みんなで楽しく歩きます。シンプルでリズミカルな文章と、温かみのあるイラストが特徴で、小さな子どもたちにも親しみやすい内容となっています。
とよたかずひこの略歴
とよた かずひこ(本名:豊田 一彦)さんは、1947年、宮城県仙台市に生まれました。早稲田大学第一文学部を卒業されています。大学卒業後はフリーのイラストレーターとして活動し、長女の誕生をきっかけに絵本作家へと転身しました。1997年には『でんしゃにのって』で厚生省中央児童福祉審議会児童文化財特別推薦を受け、2001年には『どんどこ ももんちゃん』で第7回日本絵本賞を受賞しています。また、『あめですよ』は小学1年生の国語教科書(東京書籍)に採用されるなど、多くの作品が親しまれています。
おすすめ対象年齢
『ももんちゃん のっしのっし』の対象年齢は、1~2歳頃とされています。簡潔な文章と繰り返しのリズム、そしてかわいらしいイラストが、小さなお子さんにも理解しやすく、楽しめる内容となっています。また、親子で一緒に「のっし のっし」と声に出して楽しむことで、スキンシップやコミュニケーションの促進にもつながります。
レビュー
この絵本は、ももんちゃんと仲間たちの楽しい散歩を通じて、友情や協力の大切さを伝えています。特に、うしさんの背中に次々と友だちが乗っていく様子は、子どもたちの興味を引きつけ、物語に引き込まれることでしょう。読み聞かせの際に、実際に「のっし のっし」と声を出しながら体を動かすことで、親子で楽しい時間を共有できると思います。とよたかずひこ氏の温かみのあるイラストとリズミカルな文章が、子どもたちの心を引きつけ、繰り返し読みたくなる一冊です。