ぼくたちまたなかよしさ!/ハンス・ウィルヘルム

『ぼくたちまたなかよしさ!』は、ハンス・ウィルヘルム作・絵の絵本です。原作名は「Let’s Be Friends Again!」で1985年にアメリカで発行されました。日本語版は久山太市さんの訳で1988年に評論社から出版されています。物語は、兄と妹が普段は仲良く過ごしているものの、ある日妹のいたずらに兄が激怒し、その後どのように気持ちを落ち着け、妹を許していくかをユーモラスに描いています。

略歴

ハンス・ウィルヘルム

ハンス・ウィルヘルム(Hans Wilhelm)は、1945年にドイツで生まれたドイツ系アメリカ人の作家、児童書作家、イラストレーター、アーティストです。彼は150冊以上の児童書を手がけ、その作品は20以上の言語に翻訳され、2000万部以上が販売されています。また、彼の絵本を原作とした80以上のテレビアニメシリーズが制作され、世界中の子どもたちに親しまれています。現在、アメリカ合衆国コネチカット州の古い農家に住み、納屋をスタジオとして創作活動に励んでいます。アメリカに移住する前は、アフリカに長期滞在していました。彼の作品は、ゴールデン・カイト賞など国際的な賞を受賞しています。

久山 太市(訳)

グラファロ―もりでいちばんつよいのは?』や『グラファロのおじょうちゃん』の日本語翻訳者である久山太市さん。また、久山太市さんは他にもハンス・ウィルヘルム作『ずーっとずっとだいすきだよ』『ぼくたちまたなかよしさ!』、アンソニー・ブラウン作『うちのママってすてきなの』などの英米の絵本や物語の翻訳も手がけておられます。

おすすめ対象年齢

この絵本の対象年齢は、3歳から5歳の幼児期のお子さんに適しています。兄弟姉妹間の関係や感情のやり取りが描かれており、小さな子どもたちが共感しやすい内容となっています。また、読み聞かせを通じて、家族間のコミュニケーションや感情表現の大切さを学ぶきっかけにもなるでしょう。

レビュー

本作は、兄弟姉妹の関係性や感情の機微をユーモラスに描いており、子どもたちが共感しやすい内容となっています。物語を通じて、怒りや許しといった感情の大切さや、家族間の絆を再確認することができます。また、ウィルヘルムの温かみのあるイラストが物語を引き立て、読み手を和ませてくれます。親子で一緒に読むことで、家族の絆を深める一冊としておすすめです。

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