いいから いいから/長谷川 義史

『いいから いいから』は、長谷川義史さんが手がけた絵本で、2006年に絵本館から出版されました。 ​物語は、おじいちゃんと「ぼく」の家に突然訪れた雷様の親子を、「いいから いいから」とおおらかにもてなす姿を描いています。​雷様におへそを取られても、「いいから いいから」と受け入れるおじいちゃんの姿勢は、読む人の心を和ませ、肩の力を抜いてくれます。​この作品は、第17回けんぶち絵本の里大賞びばからす賞や第3回ようちえん絵本大賞を受賞しており、多くの読者に愛されています。

略歴

長谷川義史

長谷川義史(はせがわよしふみ)さんは、1961年大阪府藤井寺市生まれ。 ​グラフィックデザイナーからイラストレーターを経て、2000年に『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん』で絵本作家としてデビューしました。 ​2003年には『おたまさんのおかいさん』で講談社出版文化賞絵本賞を受賞。​また、2008年には『ぼくがラーメンたべてるとき』で日本絵本賞と小学館児童出版文化賞を受賞するなど、多くの作品で高い評価を得ています。

おすすめ対象年齢

この絵本の対象年齢は、3歳から5歳程度とされています。 ​物語の内容や絵の表現が幼児にも理解しやすく、また繰り返される「いいから いいから」というフレーズが子どもたちに安心感を与えるため、この年齢層に適していると考えられます。

レビュー

『いいから いいから』は、長谷川義史さんの独特のユーモアと温かみが詰まった作品です。​おじいちゃんの「いいから いいから」という口癖は、寛容さとおおらかさを象徴しており、読者に心のゆとりを教えてくれます。​また、雷様という非日常的な存在との交流を通じて、未知のものを受け入れる柔軟性や、人とのつながりの大切さを感じさせます。​絵のタッチも親しみやすく、子どもから大人まで楽しめる一冊です。

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