
『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん』は、長谷川義史さんのデビュー作として2000年にBL出版から刊行されました。 この絵本は、5歳の男の子が「おじいちゃんのおじいちゃんはどんなひと?」と尋ねるところから始まり、曾祖父、高祖父と世代を遡り、江戸時代のちょんまげ姿の祖先や、さらに原始時代の祖先までが登場します。 ユーモラスなイラストと大胆な構図で、読む者を引き込み、笑いを誘います。 この作品は、命のつながりや家族の歴史を楽しく考えるきっかけを与えてくれます。
略歴
長谷川義史
長谷川義史(はせがわよしふみ)さんは、1961年大阪府藤井寺市生まれ。 グラフィックデザイナーからイラストレーターを経て、2000年に『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん』で絵本作家としてデビューしました。 2003年には『おたまさんのおかいさん』で講談社出版文化賞絵本賞を受賞。また、2008年には『ぼくがラーメンたべてるとき』で日本絵本賞と小学館児童出版文化賞を受賞するなど、多くの作品で高い評価を得ています。
おすすめ対象年齢
この絵本の対象年齢は、4歳から6歳程度とされています。 しかし、内容のユーモラスさや家族の歴史をテーマにしていることから、幅広い年齢層の子どもたちが楽しめる作品となっています。
レビュー
この絵本を読んで、家族の歴史や命のつながりについて楽しく考えることができました。 5歳の男の子の素朴な質問から始まり、時代を遡る旅は、子どもだけでなく大人にも新鮮な視点を提供します。 特に、ちょんまげ姿の祖先や原始時代の祖先が登場する場面は、ユーモアに溢れ、家族のつながりの深さを感じさせます。 長谷川義史さんの独特のイラストレーションと語り口が、物語をより魅力的にしています。 家族や命の連続性について、親子で楽しく話し合える素晴らしい絵本だと思います。