
宮西達也作の絵本『いちばんあいされてるのはぼく』は、ティラノサウルスシリーズの第9作として2010年にポプラ社から刊行されました。物語は、ティラノサウルスが拾った5つの卵からアンキロサウルスの赤ちゃんが孵化し、彼らを育てる中で、ある日1匹の子が「パパにいちばんあいされてるのはぼくだよ」と言い出すことから始まります。この発言がきっかけで兄弟間の愛情の競い合いが生じ、父と子の深い愛情や家族の絆が描かれています。
略歴
みやにし たつや
みやにし たつや(宮西達也)さんは1956年、静岡県駿東郡清水町に生まれました。日本大学芸術学部美術学科を卒業後、人形美術やグラフィックデザイナーとしての経験を積み、その後絵本作家としての道を歩み始めました。代表作には『おまえうまそうだな』や『おとうさんはウルトラマン』シリーズなどがあり、これらの作品で数々の賞を受賞しています。また、紙芝居やプラネタリウムの作品制作、エッセイ執筆など、多岐にわたる活動を展開しています。
おすすめ対象年齢
この絵本の対象年齢は3歳から7歳頃とされています。 幼児期の子どもたちが理解しやすい内容で、家族愛や思いやりの大切さを学ぶのに適した作品です。
レビュー
『いちばんあいされてるのはぼく』は、兄弟間の愛情や親の深い愛をテーマにした感動的な絵本です。子どもたちが親の愛を求める姿や、親が子どもたちを平等に愛する姿が丁寧に描かれており、読む人の心に深く響きます。家族で一緒に読むことで、親子の絆を再確認できる素晴らしい作品です。
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