
三浦太郎作の絵本『わたしの』は、2007年にこぐま社から発行されました。この絵本では、大・中・小のサイズで描かれたイスやお茶わんなどの中から、「わたしのもの」を選ぶ楽しさを通じて、幼い子どもたちが自分の持ち物への愛着や誇らしさを感じられる内容となっています。
略歴
三浦 太郎
三浦太郎(みうら たろう)さんは、1968年に愛知県西尾市で生まれた絵本作家・イラストレーターです。 大阪芸術大学美術学科版画専攻を卒業後、イラストレーターとして活動を開始し、スイスの出版社La Joie De Lireから『JE SUIS…』で絵本作家としてデビューしました。 その後、赤ちゃん絵本『くっついた』で多くの読者を獲得し、2011年には『ちいさなおうさま』で第58回産経児童出版文化賞美術賞を受賞しています。 近年は絵画作品の制作や子ども向けのワークショップなど、多岐にわたる活動を展開しています。
おすすめ対象年齢
対象年齢は0歳から2歳頃までとされています。 この時期の子どもたちは、自分の持ち物への意識が芽生え始めるため、絵本を通じて「自分のもの」を認識する喜びを感じることができます。
レビュー
『わたしの』は、シンプルな言葉と明快なイラストで構成されており、小さな子どもたちが直感的に理解しやすい内容です。大・中・小のサイズの違いを視覚的に示すことで、子どもたちは自然と比較や選択の概念を学ぶことができます。また、「わたしの」というフレーズの繰り返しが、自己認識や所有の感覚を育む手助けとなります。親子で一緒に読むことで、コミュニケーションの機会も増え、子どもの成長を実感できる一冊です。
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