おうちへかえろ/三浦 太郎

​三浦太郎さん作・絵の絵本『おうちへかえろ』は、2008年に童心社から発行されました。 ​この絵本では、ねずみ、うさぎ、ぞう、ライオンなどの動物たちが、それぞれのユニークなおうちへ帰る様子が描かれています。​たとえば、ねずみさんのおうちは小さなくつの形をしています。 ​物語は「おうちへ帰ろ。手をつないで帰ろ。」というリズミカルなフレーズで進行し、最後には「私のおうちは、お父さんとお母さんが待っているおうち」と締めくくられ、家族の温かさと安心感を伝えています。

略歴

三浦 太郎

三浦太郎(みうら たろう)さんは、1968年に愛知県西尾市で生まれた絵本作家・イラストレーターです。 大阪芸術大学美術学科版画専攻を卒業後、イラストレーターとして活動を開始し、スイスの出版社La Joie De Lireから『JE SUIS…』で絵本作家としてデビューしました。 その後、赤ちゃん絵本『くっついた』で多くの読者を獲得し、2011年には『ちいさなおうさま』で第58回産経児童出版文化賞美術賞を受賞しています。 近年は絵画作品の制作や子ども向けのワークショップなど、多岐にわたる活動を展開しています。

おすすめ対象年齢

絵本『おうちへかえろ』は、主に0歳から2歳ごろの乳幼児に向けて作られています。くり返しのあるやさしい言葉と、わかりやすい絵で構成されており、はじめての読み聞かせにもぴったりの一冊です。まだ言葉を話し始めたばかりの子どもにも、楽しく親しめる内容となっています。

レビュー

絵本『おうちへかえろ』は、三浦太郎さんらしい温かみのあるシンプルなイラストと、やさしい言葉で構成されています。動物たちがそれぞれの“おうち”へ帰っていく繰り返しの展開が心地よく、小さな子どもでも安心して楽しめる内容です。特に最後の「わたしのおうちは おとうさんとおかあさんが まっているおうち」という一文がとても印象的で、家庭のぬくもりや安心感を自然と感じさせてくれます。読み聞かせにも最適で、子どもの「おうち」への理解や愛着を育ててくれる一冊だと感じました。

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