
『だるまちゃんとうさぎちゃん』は、加古 里子(かこさとし)さんによる「だるまちゃん」シリーズの第3作目で、1977年に福音館書店から刊行されました。雪の日、だるまちゃんが雪だるまの目にしようとしたリンゴが転がり、うさぎちゃんたちのもとへ。これをきっかけに、だるまちゃんとうさぎちゃんたちは一緒に雪だるまや雪うさぎを作ったり、手袋で指人形を作ったりと、冬の遊びを楽しみます。絵本には、ナプキンをうさぎの形に折る方法や、リンゴをうさぎやだるまの形に切る方法など、遊びのアイデアが満載です。冬の季節にぴったりの、親子で楽しめる一冊です。
かこ さとしの略歴
加古 里子(かこ さとし,1926年 – 2018年)さんは、福井県今立郡国高村(現・越前市)生まれの絵本作家、児童文学作家です。東京大学工学部を卒業後、化学技術者として働くかたわら、児童文化活動に従事しました。1959年に自費出版した絵本『だむのおじさんたち』が注目され、その後多くの絵本を世に送り出しました。代表作『からすのパンやさん』(1973年)をはじめ、『だるまちゃんとてんぐちゃん』のだるまちゃんシリーズや科学絵本など、幅広いテーマで多くの名作を生み出しました。かこ さとしさんの作品は、子どもの視点に立った優しい語り口や、精密で温かみのあるイラストが特徴です。また、科学的知識をわかりやすく解説した本も数多く手がけ、子どもたちの好奇心を刺激しました。亡くなるまで創作を続け、生涯で600冊以上の作品を発表しました。彼の絵本は、日本のみならず世界中で愛され続けています。
おすすめ対象年齢
この絵本は、読み聞かせの場合は3歳から、自分で読む場合は小学校低学年からがおすすめです。物語の中で紹介される雪遊びや工作は、手先を使った遊びが増えてくるこの年齢の子どもたちにぴったりです。また、親子で一緒に遊びながら読むことで、コミュニケーションを深めることができます。
レビュー
『だるまちゃんとうさぎちゃん』は、冬の遊びの楽しさを存分に伝えてくれる絵本です。だるまちゃんがうさぎちゃんたちに雪だるまの作り方を教えたり、手袋で指人形を作ったりする姿は、子どもたちの創造力を刺激します。また、ナプキンをうさぎの形に折る方法や、リンゴをうさぎやだるまの形に切る方法など、実際に試してみたくなるアイデアが満載です。親子で一緒に読みながら、実際に遊びを取り入れることで、絵本の世界がより身近に感じられるでしょう。冬の季節にぴったりの、心温まる一冊です。