
にしまきかやこさん作の絵本『ふんふん なんだかいいにおい』は、1977年にこぐま社から発行された作品です。主人公のさっちゃんは、お母さんの誕生日に花を摘みに出かけますが、朝食を急いで食べたため、手や口に食べ物の匂いが残っています。その匂いをかぎつけて動物たちがやってきて、思わぬ出来事が起こります。この物語は、母と子の愛情や日常の温かさを描いており、読者にほっこりとした気持ちを届けてくれます。
略歴
にしまきかやこ
にしまきかやこ(西巻 茅子)さんは、1939年、東京都世田谷区に生まれました。東京芸術大学工芸科を卒業後、リトグラフやエッチングを学び、日本版画協会展で新人賞や奨励賞を受賞しています。その後、絵本作家として活動を始め、『わたしのワンピース』や『ちいさなきいろいかさ』など、多くの作品を手掛けました。彼女の作品は、リトグラフや刺繍など多彩な技法を用いた温かみのある絵柄が特徴です。
おすすめ対象年齢
この絵本の対象年齢は、4歳から小学校低学年ごろまでとされています。物語の内容や絵の表現が、幼児から小学生低学年の子どもたちに適しており、親子で一緒に楽しめる作品です。
レビュー
私自身、この絵本を読んで、さっちゃんの純粋な気持ちや行動に心を打たれました。お母さんへの思いやりや、動物たちとのふれあいが描かれており、子どもたちにとって大切な感情や価値観を自然と学べる内容だと感じました。また、にしまきかやこさんの温かみのあるイラストが、物語の雰囲気をより一層引き立てています。親子で読むことで、家族の絆を深めるきっかけにもなる素敵な絵本だと思います。
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