
『そらまめくんのあたらしいベッド』は、なかやみわさんによる「そらまめくん」シリーズの9年ぶりの新作絵本で、2015年に小学館から出版されました。そらまめくんの大切なふわふわのベッドがぺちゃんこになってしまい、新しいベッドを作るために「わたのき」を探す冒険に出かけます。旅の途中で出会う仲間たちとの交流や、綿の成長過程を通じて、そらまめくんが成長していく姿が描かれています。
なかやみわの略歴
なかやみわさんは、1971年に埼玉県大宮市(現:さいたま市)で生まれました。女子美術短期大学造形科グラフィックデザイン教室を卒業後、キャラクターデザイナーを目指してサンリオに入社しました。しかし、流行に左右されず時代を超えて愛される絵本に憧れ、専門学校の絵本コースで川端誠氏に学びました。その後、出版社への持ち込みを経て、制作に1年を要し、1997年5月に『そらまめくんのベッド』を発表しました。この作品は読者から好評を博し、以降、『くれよんのくろくん』など多数のシリーズや作品を手掛けています。作品によって、色鉛筆、パステル、クレヨン、水彩絵具などの画材を使い分けています。また、2010年4月から2012年3月まで女子美術大学芸術学部アート・デザイン表現学科の准教授を務めました。
おすすめ対象年齢
この絵本の対象年齢は、主に3歳から5歳以上とされています。物語の内容はわかりやすく、文章のリズムも適度で、4歳前半ごろのお子さんに特におすすめです。
レビュー
この絵本は、そらまめくんの成長を描いた心温まる物語です。新しいベッドを求めて冒険に出るそらまめくんの姿は、子どもたちにとって共感を呼び、勇気や思いやりの大切さを教えてくれます。また、綿の成長過程を知ることができる点も魅力的で、自然や植物への興味を育むきっかけになります。なかやみわさんの優しいイラストとともに、親子で楽しめる一冊です。