いちにちおばけ/ふくべ あきひろ

​『いちにちおばけ』は、ふくべあきひろさん作、かわしまななえさん絵による絵本で、2012年にPHP研究所から出版されました。 「いちにち」シリーズの第4弾で、主人公の男の子が「おばけって、こわいな。ぼくもおばけになったら、おばけがこわくなくなるかな?」と考え、さまざまなおばけに変身して一日を過ごす物語です。 からかさおばけ、くちさけおんな、かっぱ、ゆきおんな、のっぺらぼうなど、日本の伝統的なおばけに変身し、それぞれの特徴を活かして楽しい体験をします。 ユーモラスな擬音とコミカルなイラストが魅力で、おばけが苦手な子どもでも楽しめる内容となっています。

略歴

ふくべ あきひろ

ふくべ あきひろ(福部 明浩)さんは、1976年兵庫県生まれのコピーライター・絵本作家です。​京都大学工学部を卒業後、1998年に博報堂に入社し、コピーライターとして数々の広告賞を受賞しました。​2013年に独立し、クリエイティブオフィス「catch」を設立。​2009年に絵本『いちにちおもちゃ』で作家デビューし、以降「いちにち」シリーズを中心に、子どもたちの想像力を刺激するユーモアあふれる作品を多数手がけています。​彼の作品は、日常の中にあるユニークな視点や発想を通じて、読者に新たな気づきや楽しさを提供しています。

かわしま ななえ(絵)

かわしまななえ(川嶋ななえ)さんは、1983年東京都生まれの絵本作家・アートディレクターです。​東京造形大学を卒業後、多摩美術大学大学院を修了し、2008年に広告会社・博報堂に入社。​アートディレクターとして活動する傍ら、2009年にふくべあきひろさんとの共作『いちにちおもちゃ』で絵本作家としてデビューしました。​以降、「いちにち」シリーズ全作品のイラストを担当し、独特のユーモアと温かみのある作風で多くの読者を魅了しています。​歌舞伎をこよなく愛し、キジトラ猫の松と梅を飼うなど、日常の中の豊かな感性が作品に反映されています。

おすすめ対象年齢

この絵本の対象年齢は、保育園・幼稚園の未就学児から小学校低学年までとされています。 子どもたちが親しみやすいおばけのキャラクターと、楽しいストーリー展開が特徴で、読み聞かせにも適しています。

レビュー

この絵本を読んで、おばけに対する恐怖心が和らぎ、むしろ親しみを感じるようになりました。 主人公がさまざまなおばけに変身して楽しむ姿は、子どもたちの想像力を刺激し、読む者を引き込む力があります。 特に、ユーモラスな擬音やコミカルなイラストが、物語をより一層楽しいものにしています。 おばけが苦手な子どもでも、この絵本を通じておばけに対する見方が変わるかもしれません。

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