
『みがいてあげる』(作:ふくべ あきひろ、絵:おおの こうへい/教育画劇/2023年)は、大人気『たべてあげる』の続編。小さくなってしまった“本物のりょうたくん”の代わりに、ごはんをもりもり食べてママにほめられているのは…なんと“にせもののりょうたくん”!?悔しくなった本物のりょうたくんは、「みがいてあげる〜」と歯みがきを申し出ます。めんどうな歯みがきをやってもらえてごきげんなニセモノ。でもそれが反撃のはじまりだった!?ちょっとブラック、だけどテンポよく笑える痛快ストーリーです。
略歴
ふくべ あきひろ
ふくべ あきひろ(福部 明浩)さんは、1976年兵庫県生まれのコピーライター・絵本作家です。京都大学工学部を卒業後、1998年に博報堂に入社し、コピーライターとして数々の広告賞を受賞しました。2013年に独立し、クリエイティブオフィス「catch」を設立。2009年に絵本『いちにちおもちゃ』で作家デビューし、以降「いちにち」シリーズを中心に、子どもたちの想像力を刺激するユーモアあふれる作品を多数手がけています。彼の作品は、日常の中にあるユニークな視点や発想を通じて、読者に新たな気づきや楽しさを提供しています。
おおのこうへい(絵)
おおのこうへい(大野耕平)さんは、1974年生まれ、東京都出身の絵本作家・イラストレーターです。東京藝術大学デザイン科を卒業後、博報堂のクリエイティブディレクターやCMプランナーとして活躍する傍ら、絵本制作にも取り組んでいます。代表作には『あつまれ!全日本ごとうちグルメさん』や『パンダどうぶつえん』などがあり、ユーモアと独自の視点で子どもたちの心をつかむ作品を多数手がけています。また、ふくべあきひろさんとの共作も多く、素晴らしいコンビとしても知られています。
おすすめ対象年齢
対象は3歳〜5歳くらいの未就学児がおすすめです。歯みがきを嫌がる子どもたちに、楽しく親しめるきっかけを与えてくれる内容で、読み聞かせにもぴったり。くり返しのセリフとテンポの良い展開が、自然と笑顔を引き出してくれます。歯みがきの時間がちょっと楽しくなる、親子で楽しめる一冊です。
レビュー
このシリーズ、やっぱり最高です!前作ではちょっと好き嫌いの激しい“りょうたくん”。今回は「虫歯反撃作戦」っていうのがまたユニークで、予想外の展開にニヤニヤが止まりませんでした。おおのこうへいさんの絵も、キャラの表情や動きが抜群に面白くて、ページをめくるたび笑わせてくれます。「みがいてあげる〜」が口グセになりそう!歯みがきタイムが苦手な子も、この絵本を読んだらちょっと前向きになれるかも。