はないきおばけと くちいきおばけ/いまい かずあき

『はないきおばけと くちいきおばけ』は、医師・今井一彰さんが作、おおのこうへいさんが絵を手がけた、2019年発行の絵本です(PHP研究所) 。​鼻呼吸の「はないきおばけ」と口呼吸の「くちいきおばけ」が山登りで競争し、健康の秘訣を教えてくれます。​楽しく学べる「あいうべ体操」の解説付きで、子どもたちが自然と鼻呼吸を意識できる内容です。

略歴

いまい かずあき

今井一彰(いまい かずあき)さんは、1970年に鹿児島県で生まれ、1995年に山口大学医学部を卒業後、救急医学講座に入局しました。​その後、漢方診療科や総合診療部での経験を積み、2006年には福岡市博多区に「みらいクリニック」を開院しました。​彼は、口呼吸の改善を目的とした「あいうべ体操」や、足指の健康を促進する「ゆびのば体操」など、予防医療に力を注いでいます。​また、著書や講演活動を通じて、健康の大切さを広く伝えています。

おおのこうへい(絵)

おおのこうへい(大野耕平)さんは、1974年生まれ、東京都出身の絵本作家・イラストレーターです。​東京藝術大学デザイン科を卒業後、博報堂のクリエイティブディレクターやCMプランナーとして活躍する傍ら、絵本制作にも取り組んでいます。​代表作には『あつまれ!全日本ごとうちグルメさん』や『パンダどうぶつえん』などがあり、ユーモアと独自の視点で子どもたちの心をつかむ作品を多数手がけています。​また、ふくべあきひろさんとの共作も多く、素晴らしいコンビとしても知られています。

おすすめ対象年齢

この絵本の対象年齢は4歳から5歳程度です。​わかりやすいストーリーとかわいらしいイラストで、小さなお子さんでも楽しみながら健康習慣を学べます。

レビュー

『はないきおばけと くちいきおばけ』は、健康と笑いを同時に届けてくれる、すごくユニークな絵本だと思いました。はないきおばけとくちいきおばけの山のぼり対決は、子どもが夢中になるストーリー展開で、読み進めるうちに自然と「鼻呼吸って大事なんだな」と気づかされます。おおのこうへいさんのコミカルで可愛いイラストも魅力的で、おばけたちの表情にクスッと笑える場面も多いです。「あいうべ体操」もすぐ真似できるので、読み終わったあとに親子で楽しみながら健康習慣を始められるのが嬉しいポイント。保育園や家庭に一冊あると役立つ内容だと感じました。