
『こーちょこちょ』(作:にへい たもつ/絵:わたなべ さとこ、KADOKAWA、2019年)は、くまのこちゃんが動物たちを「こーちょこちょ」とくすぐっていく、楽しいスキンシップ絵本です。ひよこ、かえる、こぶた、らいおんと次々に登場し、リズミカルな言葉とともに笑いが広がります。親子で一緒にくすぐり合いながら読むことで、自然と笑顔が生まれる一冊です。保育士さんたちからも推薦されており、読み聞かせにもぴったりです。
略歴
にへい たもつ
1990年、葛飾区公立保育園で初の男性保育士として勤務を開始し、保育士歴は40年に及びます。その後、葛飾区東立石保育園の園長に就任し、園長としての経験も豊富です。2006年からは、保育士や絵本作家、編集者らが集う「えほんの会」を主宰し、絵本に関する活動を積極的に展開しています。著作には、絵本『こーちょこちょ』『なで なで なーで』(KADOKAWA)や、紙芝居『ぶるるん ぷっぷー』『スプーンとフォークつかえるよ』『めざましごはん』(教育画劇)など、多数の作品があります。日々、子どもたちと接しながら、絵本の読み聞かせを実践し、その経験を作品作りに活かされています。
わたなべ さとこ(絵)
1983年に京都精華大学造形学部洋画科を卒業後、和菓子メーカーの企画室での勤務を経て、1989年よりフリーのイラストレーターとして活動を開始しました。2012年からは「手から手へ・絵本作家から子どもたちへ3.11後のメッセージ」展に参加し、同年にはPONTOON装画コンペティションvol.9で大賞を受賞しています。さらに、2015年にはボローニャ国際絵本原画展に入選するなど、国内外で高い評価を受けています。主な作品として、絵本『わたしは だあれ?』『パンダのあかちゃん おっとっと』『こーちょこちょ』(KADOKAWA)などがあり、温かみのあるイラストで多くの読者を魅了しています。
おすすめ対象年齢
この絵本の対象年齢は、0歳から3歳くらいまでがおすすめです。言葉がまだわからない赤ちゃんでも、くすぐり遊びを通じて楽しめます。繰り返しのフレーズや動物たちのリアクションが、子どもの興味を引き、親子のスキンシップを深めるのに最適です。
レビュー
『こーちょこちょ』は、読むだけでなく、実際に「こちょこちょ」しながら楽しめる参加型の絵本です。くまのこちゃんが動物たちをくすぐるたびに、子どもたちも一緒に笑顔になり、親子のふれあいが自然と生まれます。シンプルなストーリーとやさしいイラストが、赤ちゃんから幼児まで幅広く楽しめるポイントです。読み聞かせの時間が、より楽しく、特別なものになる一冊だと感じました。