ぱっぴぷっぺぽん/うしろ よしあき

『ぱっぴぷっぺぽん』は、うしろ よしあきさんの文と、もろ かおりさんの絵による、2014年にポプラ社から出版された絵本です。「ぱっ」「ぴっ」「ぷっ」「ぺっ」「ぽ~ん」といった赤ちゃんが大好きな破裂音のリズムに合わせて、箱から女の子やカラフルなボールたちが飛び出し、いもむしや馬、車などに変身していく様子が描かれています。繰り返しのリズムとカラフルなイラストが特徴で、子どもたちが声に出して楽しめる作品です。

略歴

うしろよしあき

うしろ よしあき(後路 好章)さんは、1940年北海道生まれの編集者・絵本作家です。北海道大学卒業後、学研の学年別学習誌の編集長を務め、あかね書房やアリス館でも編集長として活躍されました 。編集者として45年以上のキャリアを持ち、1500冊以上の本の出版に携わってきました。また、白鴎大学、明星大学、星美学園短期大学で非常勤講師を歴任し、三省堂の国語教科書編集委員も務められました 。現在は「赤ちゃん絵本研究会」の代表として、赤ちゃん絵本の研究と制作に注力されています。著書には『うまれるよ うまれるよ』(アリス館)、『だあれだ だれだ?』(ポプラ社)などがあり、赤ちゃんの発達や反応を観察しながら、繰り返しや擬音語を活かした絵本作りを行っています 。その経験と知識を活かし、『わたしは だあれ?』では構成を担当し、子どもたちの反応を取り入れながら、親子で楽しめる絵本を生み出しました。

もろ かおり(絵)

もろ かおりさんは、東京都生まれ。保育士としての勤務経験を経て、イラストレーターとしての活動をスタートしました。保育の現場で得た子どもとのふれあいの感覚を活かし、絵本や児童向けのイラスト制作を中心に活躍中です。フェルト人形や布雑貨などの手づくり作品にも力を入れており、各地での個展やワークショップも開催。温かみのある柔らかなタッチが特徴で、子どもの視点に寄り添った優しい世界観を描いています。主な作品に『ぱっぴぷっぺぽん』や『あかちゃんのおともだち』などがあります。

おすすめ対象年齢

この絵本は、2歳から5歳くらいの未就学児におすすめです。音のリズムや繰り返しが特徴なので、言葉に興味を持ち始める時期の子どもたちにぴったり。登場するカラフルなキャラクターや変身の展開も、想像力を引き出すきっかけになります。読み聞かせにも最適で、声に出して一緒に「ぱっぴぷっぺぽん!」と遊びながら楽しめる内容です。

レビュー

読んでいてとにかく楽しい絵本でした!「ぱっ」「ぴっ」「ぷっ」などのリズムのある音が心地よくて、声に出すだけで子どもが笑顔になる魔法のような絵本。変身するボールたちの展開にもワクワクして、次は何に変わるのかな?と親子で盛り上がりました。絵も明るくてかわいらしく、1ページごとに色の変化も楽しめて視覚的にも飽きさせません。リズム遊びやごっこ遊びに発展する要素もあって、読んだ後に自然とコミュニケーションが広がる素敵な一冊です。

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