りんごちゃん/さとう めぐみ

『りんごちゃん』は、さとうめぐみさんの「おいしいもり」シリーズ第4弾。2020年にPHP研究所から出版されました。明るくて元気いっぱいのりんごちゃん。でもある日、どこからともなく「ちゃいろいかぜ」が吹いてきて、あっという間に茶色くなってしまいます!困っているところへ、やくみレンジャーが登場してりんごちゃんを助けてくれる展開はドキドキワクワク。果物たちのかわいらしさと、テンポのいいストーリーが魅力の一冊です。

略歴

さとう めぐみ

さとう めぐみさんは、東京都生まれの絵本作家・日本画家です。東京藝術大学大学院美術研究科日本画専攻を修了し、動物をモチーフにした日本画の表現と絵本創作を続けています。代表作には、「おいしいもり」シリーズ(PHP研究所)や「まじょ」シリーズ(ハッピーオウル社)、「くものこ くー」シリーズ(教育画劇)などがあります。『まじょのほうき』で第4回ようちえん絵本大賞を受賞し、『おべんとう』で第9回MOE絵本屋さん大賞2016パパママ賞を受賞するなど、多くの作品で評価を得ています。彼女の作品は、食べ物や動物をキャラクターにしたユーモラスで温かみのあるストーリーが特徴で、子どもたちに親しまれています。

おすすめ対象年齢

『りんごちゃん』は、4歳〜6歳の子どもたちにおすすめの絵本です。ストーリーは分かりやすくテンポが良いので、読み聞かせにもぴったり。自然と「食べ物の変化」や「困ったときの助け合い」といったテーマにも触れられ、楽しみながら学びにつながります。

レビュー

『りんごちゃん』は、シリーズの中でも特に明るくて元気な主人公が印象的でした。おなじみの“やくみレンジャー”が次々と登場する場面は、戦隊モノ好きな子どもたちに大ウケ間違いなし。茶色くなっちゃうというちょっぴりリアルなピンチに、どう立ち向かうのか?その過程をコミカルに描きつつ、最後は心温まる展開に。果物や野菜がキャラクターとして活躍する世界観が楽しく、食べ物への親しみも自然と湧いてくる絵本です。

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