『アンパンマンのサンタクロース』は、やなせたかしさんが描く心あたたまるクリスマス絵本で、1981年にフレーベル館から発行されました。雪の降る夜、サンタクロースがプレゼントを届けられなくなってしまい、そこに登場するのがアンパンマン!困っている人を放っておけない彼が、今度はサンタの代わりに子どもたちへプレゼントを届けに出発します。いつもの優しさと勇気に加え、クリスマスの魔法のようなあたたかさが感じられるストーリー。やなせさんならではのメッセージが詰まった、季節を彩る一冊です。
略歴
やなせ たかし
やなせたかしさんは1919年、高知県に生まれました。戦後は広告デザインやイラストの仕事を経て、詩や童話、漫画の世界へ。1973年に『あんぱんまん』を発表し、1988年からアニメ化され大ブレイクしました。アンパンマンの主題歌「アンパンマンのマーチ」の作詞も本人が手がけています。テーマは“本当の正義とは何か”。晩年も精力的に活動を続け、2013年に94歳で逝去。子どもたちに“やさしさの心”を伝え続けた、日本を代表する作家です。
おすすめ対象年齢
『アンパンマンのサンタクロース』は、アンパンマンに親しみはじめた2歳頃から小学校入学前後の子どもたちにおすすめです。やさしいストーリーと明快な展開で、集中力がつきはじめた子にぴったり。クリスマスの雰囲気を楽しみながら、助け合いや思いやりの心にも自然と触れられる内容なので、季節の行事絵本としても大活躍します。親子でほっこりできる読み聞かせタイムにぴったりな一冊です。
レビュー
この絵本、読んでいて心がぽかぽかになります。アンパンマンって、ヒーローなのにいつも誰かのために動くところが本当にかっこいい。この作品では、サンタさんが困っていると知って、すぐに行動するんです。そんな姿に「本当の優しさってこういうことだなあ」と感じさせられました。クリスマスってプレゼントだけじゃなくて、誰かを想う気持ちも大事だなって改めて思える絵本です。子どもに読んであげたら、絶対に喜ぶと思います!