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『アンパンマンとちくりん』は、やなせたかしさんが作・絵を手がけ、2021年にフレーベル館から発行された絵本です。物語は、バタコさんが空腹のおじさんにパンを分けてあげるところから始まります。お礼にもらった不思議なサボテン「ちくりん」は、実はばいきんまんの手先で、小麦粉を盗んでカビ入りの「ニセパンマン」を作り、アンパンマンに襲いかかります。正義と勇気の物語が展開される一冊です。
略歴
やなせ たかし
やなせたかしさんは1919年、高知県に生まれました。戦後は広告デザインやイラストの仕事を経て、詩や童話、漫画の世界へ。1973年に『あんぱんまん』を発表し、1988年からアニメ化され大ブレイクしました。アンパンマンの主題歌「アンパンマンのマーチ」の作詞も本人が手がけています。テーマは“本当の正義とは何か”。晩年も精力的に活動を続け、2013年に94歳で逝去。子どもたちに“やさしさの心”を伝え続けた、日本を代表する作家です。
おすすめ対象年齢
『アンパンマンとちくりん』は、3歳〜6歳前後の子どもたちにおすすめです。ストーリーに「ニセモノ」といったドキドキ要素があり、想像力や感情が豊かになってきた幼児期にぴったり。アンパンマンの正義感やバタコさんの優しさにふれながら、「ほんとうに大事なことって何だろう?」と自然に考えるきっかけにもなる、心の成長を応援してくれる絵本です。
レビュー
『アンパンマンとちくりん』は、サボテンちくりんとばいきんまんの巧妙な罠と、それに立ち向かうアンパンマンの勇敢な姿が描かれており、子どもたちの興味を引きつけます。特に、ニセパンマンとの対決シーンはスリル満点で、読んでいてハラハラしました。また、バタコさんの優しさが物語の鍵となっており、思いやりの大切さも伝わってきます。親子で楽しめる、心温まる一冊です。
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