『へんしんプレゼント』は、あきやま ただしさんによる「へんしん」シリーズ第7弾。金の星社から2007年に初版が発売されました。クリスマスの季節にぴったりな設定で、サンタさんが子どもの名前をくり返し呼ぶと、その名前が“すてきなプレゼント”にへんしん!「たつこ」→「こたつ」「かずお」→「おかず」みたいに、声に出して読むと思わず笑っちゃう楽しい展開がいっぱい。色鮮やかなイラストとリズム感が魅力で、読み聞かせにもってこいの一冊です。
略歴
あきやま ただし
あきやま ただし(本名:秋山 匡)さんは、1964年に東京都で生まれた日本の絵本作家、イラストレーターです。東京芸術大学デザイン科を卒業後、1993年に『ふしぎなカーニバル』で第14回講談社絵本新人賞を受賞し、絵本作家としてのキャリアをスタートさせました。
その後、1995年には『はやくねてよ』で日本絵本賞大賞を受賞し、さらに2015年には『いしをつんだおとこ』で第62回産経児童出版文化賞美術賞を受賞するなど、数々の賞を受けています。
代表作としては、「はなかっぱ」、「パンツぱんくろう」、「まめうしシリーズ」、「へんしんシリーズ」、「たまごにいちゃん」シリーズなどがあり、これらの作品は子どもたちから高い人気を博しています。
また、2004年からはNHK Eテレの「おかあさんといっしょ」で「パンツぱんくろう」、2010年からは「はなかっぱ」のアニメーションが放送され、幅広いメディアで活躍し、子どもたちに笑顔と感動を届け続けています。
おすすめ対象年齢
対象年齢は、主に2〜6歳前後の幼児向け。ひらがなや名前に興味を持ち始めた子どもたちにぴったりです。言葉遊びの楽しさがしっかり味わえる構成になっています。読み聞かせに使うと、名前が変身するたびに「もう一回!」とリクエストがありそう。親子で笑って参加できる感じです。
レビュー
読み進めるたびに、「えっ、名前がそのままギフトに!?」と思わず二度見。声に出して読むと、名前がどんどん“へんしん”して、子どもたちが大笑い&大興奮です。例えば「たつこ」が「こたつ」に変身すると、まさかの寒いアイテムに爆笑!ページをめくるごとに予想外の展開があり、子どもも大人も飽きません。私は読み聞かせのたびに「今度は誰の名前で遊ぼう?」ってワクワクしちゃいます。クリスマスシーズンにぴったりで、読み終わった後に家族で名前遊びするのも楽しい。シリーズファンなら絶対ハズせない、声に出して楽しむ名作です。


