『バムとケロのさむいあさ』は、島田ゆかさんによる人気絵本シリーズの一作。1996年に文溪堂から発行されました。寒い朝、バムが池の様子を見に行くと、氷の中にアヒルのかいちゃんを発見!バムとケロは協力してかいちゃんを助けようと奮闘します。細部まで描き込まれたイラストに、かわいくてユーモアたっぷりなストーリーが展開され、読むたびに新しい発見があります。読み聞かせにもぴったりな、冬にぴったりの心温まる絵本です。
略歴
島田 ゆか
島田ゆかさんは1963年兵庫県生まれの絵本作家・イラストレーターです。東京デザイン専門学校グラフィックデザイン科を卒業後、企業でグッズのデザインや広告の仕事をしながら、イラストや絵本制作を志しました。1994年、初の絵本『バムとケロのにちようび』(文溪堂)を出版。細部まで描きこまれた緻密な絵と、ユーモラスなキャラクターたちが人気を集め、「バムとケロ」シリーズをはじめ、『ガラゴ』シリーズ、『ぶーちゃんとおにいちゃん』など数々の作品を発表。現在も東京都在住で、創作を続けています。
おすすめ対象年齢
対象年齢は3歳ごろから小学校低学年くらいまでが目安です。物語の展開がはっきりしていて登場キャラクターも親しみやすいので、小さなお子さんでも楽しめます。特に絵の細かい描写が魅力なので、年齢が上がるほどにより深く楽しめる作品です。
レビュー
バムとケロシリーズの中でも、この『さむいあさ』は特に温かい気持ちになる一冊です。かいちゃんを助けようとするバムとケロのやさしさに心がじーんとします。そして、島田ゆかさんのイラストが本当に細かくて、背景の小物や動物たちの動きなど、見ているだけで物語が何倍も広がります。何度読んでも飽きないし、大人でも思わずニヤッとしてしまう場面もたくさん。寒い季節にぴったりの、読むと心がポカポカする絵本です。