さかいさちえさん作・絵の『ちいさなちいさな すてきなおうち』は、2008年に教育画劇から発行された「ちいさなちいさなポコポコ」シリーズの第1作。かわいいどうぶつ・ポコポコが、ふしぎで素敵なおうちを次々と訪ねていきます。お菓子のおうちやお花のおうち、ランプの中のおうちなど、夢いっぱいの世界が断面図で描かれていて、ページをめくるたびに新しい発見があるのが楽しい！細かいところまで描かれたおうちの中をじっくり眺めるのがたまらなく面白くて、子どもも大人も夢中になります。かわいさと想像力を刺激するしかけが詰まった、シリーズの原点ともいえる一冊です。
略歴
さかい さちえ
さかいさちえさんは、神奈川県横浜市出身のイラストレーター・絵本作家。東京デザイン専門学校を1997年に卒業後、絵本・漫画・アニメの制作に携わるように。代表作『こじかこじっこ』シリーズで第1回おはなし絵本クラブ大賞を受賞し、その人気を確立。以後、「ちいさなちいさなポコポコ」シリーズを含む多数の断面図絵本で知られ、シリーズは累計100万部を突破。近年も『ほしのあかり』などを続々と刊行し、子ども・親世代の両方から支持されています。温かみのある絵と細部まで丁寧に描かれた構成が魅力です。
おすすめ対象年齢
対象年齢は2〜5歳くらい。まだ文字が読めない年齢の子でも、絵だけでお話の世界を楽しめるのが魅力。断面図で描かれた細かいイラストは、好奇心旺盛な幼児にぴったりで、指さしながら「これなに？」と会話も広がります。読み聞かせだけでなく、子どもが自分でじっくり眺める時間にもぴったりの絵本です。
レビュー
この絵本、とにかく可愛くて癒やされます。ひとつひとつのおうちに物語があって、細かいところまで描き込まれているので、じっくり見たくなります。ページをめくるたびに「次はどんなおうちかな？」ってワクワクするし、紅茶のお風呂やお花の温室など、子どもの夢がぎゅっと詰まった世界が広がっていて、読んでいる大人も童心に返れます。断面図ってだけで楽しいのに、暮らしぶりまで想像できるのが最高！寝る前の読み聞かせにもぴったりで、リラックスした時間が過ごせます。シリーズのはじまりにふさわしい、優しい気持ちになれる絵本です。
