『ちいさなちいさな おやまのぼうけん』は、さかいさちえさんによる人気シリーズ「ちいさなちいさなポコポコ」第3弾!2010年に教育画劇から発行されました。今回は、ポコポコが友だちのモコモコに誘われて、山の上のおうちまで冒険に出発!坂道を登ったり、いろんな動物に出会ったりしながら、ポコポコの世界がどんどん広がっていきます。もちろん、今回も断面図がたっぷり。山の中がどうなってるのか、ワクワクしながらめくるのが楽しい♪ポコポコの小さな冒険と、ふんわり優しい色合いの絵が相まって、心までほんわかする1冊です。シリーズファンも初めて読む人も大満足間違いなし!
略歴
さかい さちえ
さかいさちえさんは、神奈川県横浜市出身のイラストレーター・絵本作家。東京デザイン専門学校を1997年に卒業後、絵本・漫画・アニメの制作に携わるように。代表作『こじかこじっこ』シリーズで第1回おはなし絵本クラブ大賞を受賞し、その人気を確立。以後、「ちいさなちいさなポコポコ」シリーズを含む多数の断面図絵本で知られ、シリーズは累計100万部を突破。近年も『ほしのあかり』などを続々と刊行し、子ども・親世代の両方から支持されています。温かみのある絵と細部まで丁寧に描かれた構成が魅力です。
おすすめ対象年齢
この絵本の対象年齢は、2歳〜6歳くらいがおすすめ。シンプルなストーリーと断面図の楽しい仕掛けが、小さな子どもの想像力をぐんぐん育てます。おやまの中の風景やいろんなキャラクターたちに出会うことで、読むたびに新しい発見があり、長く楽しめる絵本です。
レビュー
今回の舞台は“おやま”ということで、冒険感が増していて読みごたえバッチリ!ポコポコが友だちに会いにいくってだけでも可愛いのに、山の中やまわりの風景が断面図で描かれていて、どこを見ても癒される〜。小さなドアやトンネル、階段の細かい描写も素敵で、「ここ誰が住んでるのかな?」と想像が広がるのが楽しいです。ポコポコが一歩ずつ進んでいく姿も健気で、応援したくなります。登る道のりも、出会うキャラも、それぞれに物語があり、絵を見ながら勝手にお話を作るのも◎。子どもと一緒に読むと、感性も広がるいい時間になる絵本です。