ちいさなちいさな まほうのおしろ/さかい さちえ

『ちいさなちいさな まほうのおしろ』は、さかいさちえさんが作・絵を手がける大人気「ちいさなちいさなポコポコ」シリーズの第5作。2011年に教育画劇から発行されました。ある朝、ポコポコの頭に落ちてきた小枝が、なんとしゃべって魔法のおしろの方を指さすところから物語がスタート!不思議な小枝に導かれて、ポコポコは空に浮かぶ“まほうのおしろ”へと向かいます。道中、探し物で困っている動物たちを助け、魔法のお城へ。シリーズ恒例の断面図も健在で、細部まで描かれた魔法の世界は、見れば見るほど引き込まれます。読めばきっと、自分も魔法の世界に行きたくなっちゃう絵本です

略歴

さかい さちえ

さかいさちえさんは、神奈川県横浜市出身のイラストレーター・絵本作家。東京デザイン専門学校を1997年に卒業後、絵本・漫画・アニメの制作に携わるように。代表作『こじかこじっこ』シリーズで第1回おはなし絵本クラブ大賞を受賞し、その人気を確立。以後、「ちいさなちいさなポコポコ」シリーズを含む多数の断面図絵本で知られ、シリーズは累計100万部を突破。近年も『ほしのあかり』などを続々と刊行し、子ども・親世代の両方から支持されています。温かみのある絵と細部まで丁寧に描かれた構成が魅力です。

おすすめ対象年齢

この絵本の対象年齢は2歳〜6歳くらい。ふしぎな出来事にワクワクできる年ごろにぴったりの内容で、想像力を刺激するストーリーと、丁寧に描かれた断面図が魅力です。細かいところまで目を向けることで、会話が広がり、親子の読み聞かせ時間がさらに楽しくなる一冊です。

レビュー

ポコポコシリーズの中でも“ファンタジー度”がぐんと高まった作品で、ページをめくるたびに魔法の世界に引き込まれます!冒頭の小枝が空を指すところからもうワクワクが止まらないし、魔法のおしろの中の断面図は細かくて、見ているだけで一日楽しめそう。動物たちの暮らしぶりや、いろいろなデザインもとってもユニークで、何度読んでも新しい発見があります。ポコポコの不思議に出会っても怖がらずに進む姿も、すごく可愛くて頼もしい。絵もストーリーもやさしくて、想像する楽しさを改めて感じさせてくれる一冊です。