ちいさなちいさなほうせきのもり/さかい さちえ

『ちいさなちいさな ほうせきのもり』は、さかいさちえさん作・絵による「ちいさなちいさなポコポコえほん」シリーズの第8作。2015年に教育画劇から発行されました。ある日、おしゃれな帽子をかぶっておさんぽに出かけたポコポコは、ふしぎな羽根と光る小石を見つけます。小石をたどってたどって行くと、とりのひこうじょう、ほうせきのもり、おかしのやしき、洞窟、泉のまち……まるで絵本の中で宝探しをしているような気分に!シリーズおなじみの断面図も盛りだくさんで、絵を見ているだけでわくわくが止まりません。やさしい色彩と細かな描き込みに、ポコポコのかわいさが引き立つ冒険絵本です。

略歴

さかい さちえ

さかいさちえさんは、神奈川県横浜市出身のイラストレーター・絵本作家。東京デザイン専門学校を1997年に卒業後、絵本・漫画・アニメの制作に携わるように。代表作『こじかこじっこ』シリーズで第1回おはなし絵本クラブ大賞を受賞し、その人気を確立。以後、「ちいさなちいさなポコポコ」シリーズを含む多数の断面図絵本で知られ、シリーズは累計100万部を突破。近年も『ほしのあかり』などを続々と刊行し、子ども・親世代の両方から支持されています。温かみのある絵と細部まで丁寧に描かれた構成が魅力です。

おすすめ対象年齢

対象年齢は2歳〜6歳くらいがおすすめ。ストーリーがやさしく、絵の中に細かい発見がたくさんあるので、小さな子どもでも飽きずに楽しめます。冒険の中で出会う場所やキャラクターも魅力的で、想像力を育てるのにぴったり。読み聞かせにも、自分でじっくり見るのにもおすすめの一冊です。

レビュー

この巻はまるでポコポコと一緒に宝探しをしているような気分になれて、すごく楽しかったです!小石の道をたどっていく先に、どんな場所があるのかワクワクしながらページをめくりました。断面図の細かさや透明感のある色づかいが本当に美しくて、絵だけでも長い時間眺めていたくなります。途中で出てくる「とりのひこうじょう」や「おかしのやしき」など、夢のようなスポットばかりで、空想好きな子にはたまらない世界。最後にたどりつく“びっくりのごほうび”もとっても素敵で、思わず笑顔になりました。シリーズの中でも特に“探検感”が強くて、何度でも読み返したくなる作品です!今回もありさんのサポートがナイスでした!