かいわれざむらいとだいこんひめ/川北 亮司

『かいわれざむらいとだいこんひめ』は、文:川北亮司さん、絵:国松エリカさんによる2008年刊の絵本(童心社)。ちいさなかいわれざむらいたちがだいこん城へやってきて、「だいこんひめがいない!」と大騒ぎに。勇ましいはずのざむらいたちですが、思うように行動できず、でもそこがまた愛らしい。リズミカルな言葉やユーモアの効いた展開、透明感ある絵が魅力です。小さなお子さんにはもちろん、大人の読み聞かせにも楽しめる絵本です。

略歴

川北 亮司

川北亮司さんは1947年東京・荒川区生まれ、早稲田大学第一文学部を卒業。1970年に講談社から出た『はらがへったら じゃんけんぽん』で、第4回日本児童文学者協会新人賞を受賞してデビュー。その後、『ふたごの魔法つかい』シリーズや『マリア探偵社』シリーズ、『のんびり森』絵本シリーズなど、幅広い児童向け作品を多数執筆されています。漫画原作やミュージカル脚本など、ジャンルの枠を超えて活躍されていることも特徴です。

国松 エリカ(絵)

国松エリカさんは1962年大阪府出身。もともとはデザイナーを経て、「あとさき塾」という絵本のワークショップ一期生として学んだのち、1993年に『ラージャのカレー』(偕成社)で絵本作家デビューされました。ユーモラスで独特な色づかいの画風が特徴で、「フンガくん」シリーズ(小学館)や「ポーラーちゃん」「ガーコちゃん」シリーズ、『たぬきいっかのはらぺこ横丁』(学研)、『うりぼうのごちそうさがし』(佼成出版社)など、多彩な作品を手がけています。

おすすめ対象年齢

この絵本は3歳ころ~が対象年齢となっており、幼児に向けた絵本とされています。リズムある言葉の楽しさや、かわいらしい野菜キャラで、3歳以上のお子さんが親しみやすく楽しめそうです。

レビュー

この絵本の魅力は、「かいわれざむらい」の勇ましさとドジっぽさがちょうどよくミックスされていて、読んでいてニヤッとしちゃいます。「われわれは かいわれわれ…」のリズムもクセになる楽しさ。絵に描かれたざむらいたちの姿もほんわかしてて、つい「がんばれ!」と応援したくなる感じです。だいこんひめを探す冒険もワクワクして、読み聞かせにもぴったり。声の抑揚を付けて読むと、もっと面白くなると思います。親子でも、大人だけでも、ついついページをめくる手が止まらない、ほっこり&楽しい一冊です。