ハコちゃんのはこ/竹下 文子

『ハコちゃんのはこ』は、竹下文子さん作、前田マリさん絵で、2007年に岩崎書店から刊行された絵本です。ハコちゃんは猫ちゃんで、その名前のとおり箱が大好き! 小さな箱でも、なんとか頭を突っ込もうとするその必死な姿に、思わず「かわいい~」と声が漏れちゃいます。サイズも形も違う箱にトライする姿は、まるで猫のあるあるを見ているみたい。前田マリさんの絵は、柔らかくてほんわかしたタッチで、そこにいるハコちゃんのかわいらしさと幸せいっぱいの表情がたまりません。猫と箱が好きなご家庭には絶対おすすめの、キュート満点な一冊です。

略歴

竹下 文子

竹下文子(たけしたふみこ)さんは1957年福岡県生まれ、東京学芸大学卒業。大学在学中から童話の執筆を始め、1978年に「月売りの話」で日本童話会賞を受賞。以降、『星とトランペット』『黒ねこサンゴロウ』シリーズなどで路傍の石幼少年文学賞を受賞し、長年にわたって児童文学・絵本の世界で活躍されています。代表作には『せんろはつづく』『ひらけ!なんきんまめ』『なまえのないねこ』など、受賞歴も多数(絵本にっぽん賞、産経児童出版文化賞、講談社絵本賞など)。静岡県在住で、多くの子どもたちに親しまれている作家です。

前田 マリ(絵)

前田マリ(まえだまり、1963年、石川県金沢市生まれ)は、幼児を対象とした「マリの絵画教室」を開いた後、1989年からイラストレーター・画家として活動を開始しました。渋谷西武や秋のイベント用のイメージイラスト全館展開、TBS「はなまるマーケット」スタジオ展示、劇団四季ミュージカル「キャッツ」のプログラム登場猫のイラストも担当。書籍やジャズCD、幼児向けテレビ番組・教材・月刊誌など幅広く手がけています。また、2015年から5年にわたり北陸中日新聞で「街の記憶」を絵と文で連載。著書に『ニューヨーク猫画帖』『とら吉の東京さんぽ』『猫はジャズが好き』、共著に『ハコちゃんのはこ』(岩崎書店/中国では新世界出版社)などがあり、各地で個展も多数開催されています。

おすすめ対象年齢

対象年齢は3歳~6歳。箱への探究心や猫の仕草に共感できる年齢の子どもたちにぴったりですね。読み聞かせにも安心のシンプルさと温かさがあり、大人には「猫って箱が好きだよね」とほっこり共感のポイント多めです。

レビュー

もうね、この絵本を読みだした瞬間に「ハコちゃん、入れちゃう?」って声に出しちゃいます。小さな箱にもわずかでも頭を差し込もうとする姿が、あまりにも猫らしくて思わず笑顔。前田マリさんの柔らかな線と色づかいは、見てるだけで癒されるし、ハコちゃんのうれしそうな顔に「にゃんてかわいいんだ…」って心がほどけます。箱が好きな猫の習性を通じて、「好きなものへのちょっと無理する姿」が子どもにも共感できるんじゃないかな。親子で共鳴できるシンプルなストーリーだから、ついつい何度も開きたくなる魅力があります。