またまたうそだあ!/サトシン

サトシンさん作、山村浩二さん絵の『またまたうそだあ!』(2020年 文溪堂)は、ユーモアとワクワクがいっぱいの一冊。本棚で見つけた不思議な本を開くと、そこから広がるのは大冒険の世界!次々に飛び出す驚きの展開に「えっ、ほんと?」「まさか、うそでしょ?」と、読みながら子どもたちも一緒に物語に引き込まれていきます。サトシンさんの軽快な語り口と、アニメーションの第一人者でもある山村浩二さんの遊び心あふれるイラストが絶妙にマッチ。読むたびに新しい発見があり、親子で大笑いできる楽しい作品です。

略歴

サトシン

サトシン(本名:佐藤伸/さとう しん)さんは1962年、新潟県生まれの絵本作家です。もともとは広告制作プロダクションに勤め、専業主夫を経て、フリーランスのコピーライターとして在宅で働きつつ、やがて絵本作家の道へ進みました。「お話の力の復権」を目指し、親子のコミュニケーション遊びとして「おてて絵本」を考案、ソング絵本の普及活動も精力的に行っています。代表作には、爆笑必至で子どもにも大人にも人気の『うんこ!』(絵:西村敏雄/文溪堂)、『わたしは あかねこ』(絵:西村敏雄/文溪堂)、そして『とこやにいったライオン』(絵:おくはらゆめ/教育画劇)や『でんせつの きょだいあんまんを はこべ』(絵:よしながこうたく/講談社)など、多彩なテーマとユーモアを交えた絵本を多数手がけています。「おてて絵本」のアイデアや全国での絵本ライブ活動など、絵本を読むだけでなく“場づくり”としての絵本文化を広げている点も、サトシンさんならではの魅力だと思います。

山村 浩二(絵)

山村浩二さん(やまむら こうじ、1964年愛知県生まれ)は、世界的に活躍するアニメーション作家・絵本作家です。東京造形大学卒業後、アニメーション制作に携わり、2002年に短編アニメ『頭山』でアヌシー国際アニメーション映画祭グランプリ、アカデミー賞短編アニメ部門にノミネートされ注目を集めました。その独創的な表現は国内外で高く評価されています。絵本では『ぱれーど』(BL出版)、『おやおや、おやさい』(福音館書店)などが代表作。ユーモアと哲学的な視点を併せ持ち、子どもから大人まで楽しめる世界観を描き続けています。

おすすめ対象年齢

この絵本の対象年齢は、4歳から小学校低学年くらいまでがおすすめです。ダイナミックに広がる空想の世界は、想像力が豊かになってくる幼児にぴったりで、絵本好きの小学生にも楽しめます。リズムよく進む文章と、ユーモラスな展開が子どもの心をぐっとつかみ、読み聞かせにも、自分で読むのにも最適です。

レビュー

本の中から大冒険が始まるなんて、子どものころに一度は夢見た世界観でワクワクしました。「これってほんと? うそ?」とつぶやきながらページをめくる時間がとても楽しく、読んでいるうちに自分まで物語に迷い込んだ気分になります。山村浩二さんのイラストはユーモラスで遊び心にあふれ、サトシンさんの軽快な文章と絶妙に噛み合っているのも魅力。読後は「もっと続きが読みたい!」と感じる一冊でした。子どもはもちろん、大人も童心に返って楽しめる作品です。