みどくんとあかくん/サトシン

サトシンさん作、ドーリーさん絵の『みどくんとあかくん』(2016年 えほんの杜)は、元気いっぱいでやんちゃなふたり組のお話です。みどくんとあかくんは大の仲良しで、散歩に行ったり遊んだり、時には一緒にいたずらして怒られたりと、毎日が冒険のよう。すぐに懲りずに次のことを始めちゃうふたりですが、その姿がなんとも愛らしくて、読んでいる側も自然と笑顔になります。「一緒にいると楽しい!」という気持ちを素直に描いた、友情や日常の大切さを感じられる一冊です。読み聞かせにもぴったりで、親子で楽しめるユーモアあふれる作品になっています。

略歴

サトシン

サトシン(本名:佐藤伸/さとう しん)さんは1962年、新潟県生まれの絵本作家です。もともとは広告制作プロダクションに勤め、専業主夫を経て、フリーランスのコピーライターとして在宅で働きつつ、やがて絵本作家の道へ進みました。「お話の力の復権」を目指し、親子のコミュニケーション遊びとして「おてて絵本」を考案、ソング絵本の普及活動も精力的に行っています。代表作には、爆笑必至で子どもにも大人にも人気の『うんこ!』(絵:西村敏雄/文溪堂)、『わたしは あかねこ』(絵:西村敏雄/文溪堂)、そして『とこやにいったライオン』(絵:おくはらゆめ/教育画劇)や『でんせつの きょだいあんまんを はこべ』(絵:よしながこうたく/講談社)など、多彩なテーマとユーモアを交えた絵本を多数手がけています。「おてて絵本」のアイデアや全国での絵本ライブ活動など、絵本を読むだけでなく“場づくり”としての絵本文化を広げている点も、サトシンさんならではの魅力だと思います。

ドーリー(絵)

ドーリーさん(1986年、大阪府出身)は、京都精華大学を卒業後、イラストレーター・マンガ家・切り絵作家として活躍しています。2014年、サトシンさん作の『どうぶつまぜこぜあそび』(そうえん社)で絵本デビュー。以後、『どうぶつ川柳 ぼく、だーれ?』(サトシン/そうえん社)、『あるひ、いつものがくどうで。』(サトシン/えほんの杜)、そして『ま、いっか!』(2015年、えほんの杜)など、サトシンさんとのコンビで子ども向け絵本を数多く手がけています。「見た人が楽しくなったり、少し元気になるような作品を作っていきたい」と語るその作風は、切り絵やポップな色づかい、やわらかく温かい線で、子どもだけでなく大人にも親しみやすいイラストを生み出しています。

おすすめ対象年齢

『みどくんとあかくん』は、未就学児から小学校低学年くらいまでを対象におすすめできる絵本です。やんちゃで明るいふたりのやりとりは、幼児にとって親しみやすく、共感しやすい内容になっています。また、短い文章とリズム感のある表現、そして楽しいイラストが組み合わさっているので、読み聞かせにもぴったりです。

レビュー

この絵本を読んで感じたのは、「友だちっていいなあ」というシンプルな気持ちです。みどくんとあかくんが見せる無邪気さや、懲りない元気さがとてもリアルで、子どもたちの日常にそのまま重なって見えました。どんなにいたずらしても、一緒に笑って一緒に反省できる仲間がいるって、すごく幸せなことですよね。絵もポップでかわいらしく、ページをめくるたびにふたりの関係がほほえましく感じられました。親子で読めば、自然と「お友だちっていいね」と話せるきっかけになる一冊だと思います。