遠見才希子(えんみさきこ)の絵本『だいじ だいじ どーこだ?』は、2021年に日本で発行された作品。
性教育のはじめの一歩は、自分の「からだ」を知ること 幼いころから自分の「からだ」を知ること、また「プライベートパーツ(口や胸、性器)」を理解し、自分も他人も大切な存在だということを認識することが大切です。また、子どもへの性暴力の加害や被害を防ぐためにも「プライベートパーツ」を理解することが重要です。 本書は、著者の遠見才希子医師が自身のお子さんとのエピソードを交え、からだの大切さだけではなく、一人ひとりが大切な存在ということを伝える”はじめての「からだ」と「性」のえほん”です。
遠見才希子の略歴
遠見才希子(えんみ さきこ)さんは1984年、神奈川県生まれ。医科大学医学部を卒業。病院で初期研修および産婦人科専門研修を修了し、産婦人科専門医としての資格を取得しました。大学在学中の2005年から「えんみちゃん」の愛称で全国の中学校や高校で性教育の講演活動を開始し、これまでに1000校以上で講演を行っています。また、緊急避妊薬の市販化を求める政策提言や、性と生殖に関する健康と権利(SRHR)の推進にも積極的に取り組んでいます。著書には『だいじ だいじ どーこだ?』や『性とからだの絵本』シリーズなどがあります。
おすすめ対象年齢
『だいじ だいじ どーこだ?』の対象年齢は、一般的に幼児から小学校低学年の子どもを想定しています。特に、3歳から6歳くらいの子どもが理解しやすく、家族や大切な人とのつながりについて考え始める年齢にぴったりの内容です。この絵本は、愛情や安心感の大切さを温かく伝えるため、保護者が子どもと一緒に読み聞かせることで、心の成長や感受性を育む良い機会となるでしょう。
レビュー
この本を通して、子どもと一緒に「性教育」の入り口についても自然に考えることができます。遠見才希子さんは産婦人科医として、子どもたちが自分の身体や心について知ることの大切さを強調しています。この絵本では、日常生活や人とのふれあいを通じて、子どもが「自分を大切にすること」「他者との信頼関係」「愛情」を自然に感じられるように工夫されています。
特に幼い年齢で、自分や他人の大切さを学ぶための第一歩として読める内容です。読み聞かせをしながら、子どもが感じたことや疑問に耳を傾け、子ども自身が自分の身体や心を理解し、大切にする気持ちが育つように対話の機会を持つことができます。この本は、親子の距離を縮め、性教育を日常的に少しずつ進める上での良いきっかけとなるでしょう。