『パオちゃんのみんなでおかたづけ』は、なかがわみちこさん作の人気「パオちゃんシリーズ」18冊目で、1999年にPHP研究所から発行されています。パオちゃんと仲間たちは、部屋いっぱいに積み木で大きなおうちを作って夢中で遊びますが、トンネルをくぐろうとした拍子にガラガラと崩れてしまいます。そこへお母さんが登場し、「はちみつを探しているの」と一言。ホットケーキを作るため、みんなでおかたづけを始める展開です。しつけを前面に出しすぎず、遊びの延長として楽しめるお話なので、子どもも無理なく「片づけてみようかな」という気持ちになれます。明るい色彩と親しみやすいキャラクターで、生活習慣を楽しく伝えてくれる一冊です。
略歴
なかがわ みちこ
なかがわみちこ(仲川 道子)さんは 1948年、東京都生まれ の絵本作家・イラストレーターです。明るく温かい絵柄と、子どもたちの心に寄り添うストーリーで長年親しまれてきました。絵本だけでなく、紙芝居作品も多数手がけ、多くの作品が世代を超えて読み継がれています。代表作には、ぞうのパオちゃんが主人公の「パオちゃん」シリーズ、色とりどりのかえるたちが登場する「10ぴきのかえるシリーズ」、子どもが親しみやすい「かわいいむしのえほん」シリーズなどがあり、どれも幼児~幼児教育現場で人気です。これらの作品はシンプルで楽しい世界観で、親子の読み聞かせにもぴったりです。紙芝居『たんたんとんとん』など、絵本以外でも子ども向け作品に幅広く取り組んでいます。
おすすめ対象年齢
対象年齢は3歳〜6歳くらいが目安です。積み木遊びやおやつといった身近な要素が多く、幼い子どもでも内容を理解しやすいです。おかたづけをテーマにしていますが、叱る内容ではなく物語として楽しめるから、初めての生活習慣絵本としても取り入れやすい一冊です。
レビュー
この絵本は、「おかたづけ=楽しくない」というイメージをやさしく変えてくれる作品だと感じました。遊びの延長で部屋が散らかり、そこから自然な流れで片づけにつながる展開がとても上手です。特に、はちみつ探しという目的があるのがポイントで、子どもも「やってみよう」と思いやすいです。だから、片づけを嫌がる時期の声かけにも使えそうだなと思いました。読み終わったあとに「じゃあ一緒におかたづけしようか」と誘いやすく、親子のやり取りが増える絵本だと思います。


