『パオちゃんのみんなおひるね』は、なかがわ みちこさんによる「パオちゃんシリーズ」の初期作品の一冊で、1984年にPHP研究所から発行されています。おひるねの時間になっても眠くならないパオちゃんと仲間たちは、ベッドの上で遊び始めます。まくらやシーツを使ったおばけごっこがだんだん盛り上がり、みんなはお母さんを驚かすことに。お母さんのアクビでやっとみんなにも眠気が・・・。やっとおひるねの時間へと向かいます。無理に寝かせようとせず、子どもの気持ちに寄り添う流れがやさしく描かれた一冊です。
略歴
なかがわ みちこ
なかがわみちこ(仲川 道子)さんは 1948年、東京都生まれ の絵本作家・イラストレーターです。明るく温かい絵柄と、子どもたちの心に寄り添うストーリーで長年親しまれてきました。絵本だけでなく、紙芝居作品も多数手がけ、多くの作品が世代を超えて読み継がれています。代表作には、ぞうのパオちゃんが主人公の「パオちゃん」シリーズ、色とりどりのかえるたちが登場する「10ぴきのかえるシリーズ」、子どもが親しみやすい「かわいいむしのえほん」シリーズなどがあり、どれも幼児~幼児教育現場で人気です。これらの作品はシンプルで楽しい世界観で、親子の読み聞かせにもぴったりです。紙芝居『たんたんとんとん』など、絵本以外でも子ども向け作品に幅広く取り組んでいます。
おすすめ対象年齢
対象年齢は2歳〜5歳くらいが目安です。おひるね前に遊んでしまう様子は、小さな子どもにとってとても身近な場面です。短い展開とわかりやすい行動が中心なので、集中力が長く続かない年齢でも楽しめます。保育園やお昼寝前の読み聞かせにも取り入れやすい絵本です。
レビュー
この絵本は、「眠くない気持ち」をそのまま受け止めてくれるところが印象的ですね。無理に静かにさせる展開ではなく、まずは思いきり遊ばせてあげる流れがとても自然です。おばけごっこも怖さはなく、くすっと笑えるかわいらしさがあります。遊び疲れて、だんだんと静かになっていく様子は、日常のワンシーンそのものです。読み終わる頃には、気持ちがふっと落ち着く感じがあり、おひるね前に読む一冊としてとても相性が良いと感じました。大人にとっても、子どものペースを大切にしたくなる絵本です。


