ちいさなちいさなふしぎなおみせ/さかい さちえ

『ちいさなちいさな ふしぎなおみせ』は、さかいさちえさん作・絵による「ポコポコシリーズ」の第2弾!2009年に教育画劇から出版されました。今回は商店街が舞台で、ふくろうの本屋さん、きりんの洋服屋さん、ことりのクレープ屋さん、かめのアクセサリー屋さんなど、個性豊かなおみせが断面図で登場します。見ているだけでワクワクするお店の中は、細かいところまで描かれていて、まるで自分がそこに入り込んだ気分に。ポコポコと一緒に「ふしぎなお店めぐり」が楽しめて、想像力がぐんぐん広がります。ストーリーも絵もほんわかしていて、何度もページをめくりたくなる1冊です♪

略歴

さかい さちえ

さかいさちえさんは、神奈川県横浜市出身のイラストレーター・絵本作家。東京デザイン専門学校を1997年に卒業後、絵本・漫画・アニメの制作に携わるように。代表作『こじかこじっこ』シリーズで第1回おはなし絵本クラブ大賞を受賞し、その人気を確立。以後、「ちいさなちいさなポコポコ」シリーズを含む多数の断面図絵本で知られ、シリーズは累計100万部を突破。近年も『ほしのあかり』などを続々と刊行し、子ども・親世代の両方から支持されています。温かみのある絵と細部まで丁寧に描かれた構成が魅力です。

おすすめ対象年齢

この絵本の対象年齢は、主に2歳〜6歳くらい。絵が細かく描かれているので、ちょっと大きくなってからでも楽しめます。お店という身近なテーマに空想をプラスしているので、子どもたちの好奇心を自然と引き出します。読み聞かせにも、自分でじっくり眺めるにもぴったりな絵本です。

レビュー

商店街が丸ごとファンタジーになったようなこの絵本、ページを開くたびにうっとりしちゃいます。ふくろうの本屋さんでは本が空を飛びそうだし、ことりのクレープ屋さんなんて絶対おいしそう!細かく描かれた断面図は、見ているだけで時間を忘れます。ポコポコの表情もいちいちかわいくて、絵本というより小さな世界をのぞき見してる感覚。読んだ後は、自分だけのお店を想像してみたくなりました。シリーズの中でも特に「見て楽しめる度」が高くて、何度でもめくって発見できる、宝箱みたいな絵本です。