ちいさなちいさな おかしのまち/さかい さちえ

『ちいさなちいさな おかしのまち』は、さかいさちえさんによる「ちいさなちいさなポコポコ」シリーズの第4作。2011年12月に教育画劇から発行されました。今回ポコポコが訪れるのは、なんと夢のようなお菓子のまち!クッキー電車に乗って、キャンディひろばで休憩、ケーキ工場ではウキウキお買いもの。町全体がお菓子でできていて、見ているだけで甘〜い気分に。断面図で描かれる建物や乗り物がとにかくキュートで、細かい部分までじっくり眺めたくなる絵がいっぱい!ふんわり優しい色合いと、ポコポコの表情にも癒される、読みながら笑顔になれる絵本です。

略歴

さかい さちえ

さかいさちえさんは、神奈川県横浜市出身のイラストレーター・絵本作家。東京デザイン専門学校を1997年に卒業後、絵本・漫画・アニメの制作に携わるように。代表作『こじかこじっこ』シリーズで第1回おはなし絵本クラブ大賞を受賞し、その人気を確立。以後、「ちいさなちいさなポコポコ」シリーズを含む多数の断面図絵本で知られ、シリーズは累計100万部を突破。近年も『ほしのあかり』などを続々と刊行し、子ども・親世代の両方から支持されています。温かみのある絵と細部まで丁寧に描かれた構成が魅力です。

おすすめ対象年齢

対象年齢はおよそ2歳〜6歳くらい。お菓子がテーマなので、甘いものが大好きな子には特におすすめです。断面図の楽しさと、想像をかきたてる世界観が合わさって、読み聞かせはもちろん、一人でページをめくるのにもぴったり。細かい描写に気づいて、会話がどんどん広がる楽しい絵本です。

レビュー

とにかく世界観が最高!ページをめくるたびに「あ~、ここに住みたい!」と思ってしまうほど、甘くてかわいくて夢いっぱいのまちが広がっています。クッキーの電車やキャンディの広場、ケーキ工場など、子どもの大好きなものがぎゅっと詰まっていて、大人も思わずにっこり。ポコポコのしぐさや表情も相変わらず愛らしくて、どのページを見ても癒されます。細かく描かれた断面図の中にストーリーを感じるのが、このシリーズの醍醐味。読んで、見て、想像して、何度でも楽しめる、お気に入りにしたくなる一冊です!