『いちにちどうぶつ』は、ふくべあきひろさん作、かわしまななえさん絵による絵本で、2013年にPHP研究所から発行されました。主人公の少年が一日だけ動物になるという設定で、シマリス、キリン、パンダ、ムササビなどに変身し、それぞれの動物の特徴や生態を体験します。例えば、シマリスの頬の膨らみや、キリンが立ったまま眠ることなど、動物に関する豆知識がユーモアたっぷりに描かれています。楽しい擬音とユーモラスなイラストが魅力で、動物好きの子どもたちにぴったりの一冊です。
略歴
ふくべ あきひろ
ふくべ あきひろ(福部 明浩)さんは、1976年兵庫県生まれのコピーライター・絵本作家です。京都大学工学部を卒業後、1998年に博報堂に入社し、コピーライターとして数々の広告賞を受賞しました。2013年に独立し、クリエイティブオフィス「catch」を設立。2009年に絵本『いちにちおもちゃ』で作家デビューし、以降「いちにち」シリーズを中心に、子どもたちの想像力を刺激するユーモアあふれる作品を多数手がけています。彼の作品は、日常の中にあるユニークな視点や発想を通じて、読者に新たな気づきや楽しさを提供しています。
かわしま ななえ(絵)
かわしまななえ(川嶋ななえ)さんは、1983年東京都生まれの絵本作家・アートディレクターです。東京造形大学を卒業後、多摩美術大学大学院を修了し、2008年に広告会社・博報堂に入社。アートディレクターとして活動する傍ら、2009年にふくべあきひろさんとの共作『いちにちおもちゃ』で絵本作家としてデビューしました。以降、「いちにち」シリーズ全作品のイラストを担当し、独特のユーモアと温かみのある作風で多くの読者を魅了しています。歌舞伎をこよなく愛し、キジトラ猫の松と梅を飼うなど、日常の中の豊かな感性が作品に反映されています。
おすすめ対象年齢
『いちにちどうぶつ』は、保育園・幼稚園の未就学児から小学校低学年の子どもたちを対象としています。動物に関する興味を引き出し、楽しく学べる内容となっており、読み聞かせにも最適です。
レビュー
子どもが「もし自分が○○だったら?」と想像する楽しさを、動物に置き換えてとことん広げてくれる絵本です。一日だけキリンになって首を長〜くしてみたり、パンダになってゴロゴロしたりと、読むだけで動物になりきった気分になれます。ユーモラスな文章と表情豊かなイラストが絶妙にマッチしていて、読んでいる大人も思わずクスッと笑ってしまう場面がたくさん。動物への関心を自然に引き出すとともに、想像力と観察力を育む一冊だと感じました。