『アンパンマンとはみがきまん』は、やなせたかしさんによる“むしば予防”をテーマにした絵本で、1984年にフレーベル館の「アンパンマン・ミニブックス」シリーズの第16巻として発行されました。ある日むしばきんが町のみんなの歯を次々にむしばにしようと大暴れ。そこへ登場するのが「はみがきまん」!もちろんアンパンマンも加わって、むしばきんをやっつけるために大活躍します。楽しく読めるストーリーの中で、自然と歯みがきの大切さが学べる実用派の一冊。
略歴
やなせ たかし
やなせたかしさんは1919年、高知県に生まれました。戦後は広告デザインやイラストの仕事を経て、詩や童話、漫画の世界へ。1973年に『あんぱんまん』を発表し、1988年からアニメ化され大ブレイクしました。アンパンマンの主題歌「アンパンマンのマーチ」の作詞も本人が手がけています。テーマは“本当の正義とは何か”。晩年も精力的に活動を続け、2013年に94歳で逝去。子どもたちに“やさしさの心”を伝え続けた、日本を代表する作家です。
トムス・エンタテインメント(作画)
トムス・エンタテインメントは、1946年に設立された日本の老舗アニメ制作会社で、現在はセガグループの一員です。『それいけ!アンパンマン』『名探偵コナン』『ルパン三世』『巨人の星』など、時代を超えて愛される作品を数多く手がけてきました。高い作画技術と安定した制作体制で、国内外のファンに支持されています。また、アニメーター育成のための教育機関を設けるなど、次世代のクリエーター育成にも積極的に取り組んでおり、日本のアニメ文化の発展に貢献し続けています。
おすすめ対象年齢
『アンパンマンとはみがきまん』は、2歳〜6歳くらいの子どもにぴったりの絵本です。ちょうど歯みがき習慣を身につける時期に読んであげることで、楽しく・前向きに歯みがきに取り組めるようになります。むしばきんやはみがきまんのユニークなキャラたちが、歯の健康を守ることの大切さをやさしく伝えてくれるので、毎日の生活にも役立つ内容です。
レビュー
子どもがなかなか歯みがきをしてくれない…という時に、この絵本が大活躍!むしばきんの姿に「やだー!こわい!」とリアクションしつつ、「はみがきまん頑張れ!」と応援する様子がすごく微笑ましいです。楽しくてテンポのいいストーリーの中に、ちゃんと「歯を大事にしようね」というメッセージが詰まっていて、読み終わる頃には自然と歯ブラシを手にしてくれるかも。アンパンマンらしいやさしさと正義感が光る、親子で毎日読みたい実用絵本です。