『アンパンマンとだだんだん』は、やなせたかしさん作・絵によるアンパンマン絵本で、1987年にフレーベル館から刊行されました。ばいきんまんが作った巨大ロボット「だだんだん」が、アンパンマンたちの前に立ちはだかります!この絵本では、だだんだんのゴツゴツとした姿や強さだけでなく、アンパンマンの知恵や仲間との協力がカギになる展開が見どころ。アニメでも大人気の“だだんだん”が初登場する、シリーズの中でも注目度の高い1冊です。
略歴
やなせ たかし
やなせたかしさんは1919年、高知県に生まれました。戦後は広告デザインやイラストの仕事を経て、詩や童話、漫画の世界へ。1973年に『あんぱんまん』を発表し、1988年からアニメ化され大ブレイクしました。アンパンマンの主題歌「アンパンマンのマーチ」の作詞も本人が手がけています。テーマは“本当の正義とは何か”。晩年も精力的に活動を続け、2013年に94歳で逝去。子どもたちに“やさしさの心”を伝え続けた、日本を代表する作家です。
おすすめ対象年齢
『アンパンマンとだだんだん』は、3歳〜6歳くらいの子にぴったりな絵本です。ちょっと迫力のあるロボットが出てくるので、乗り物やメカが好きな子には特にウケます。怖すぎず、でもちょっとドキドキするバランスのとれた内容で、最後はちゃんと安心できる展開に。読後には「助け合うって大事だね」と自然と感じられる構成です。
レビュー
だだんだんの登場で一気に世界が広がった!という印象の一冊です。ばいきんまんの発明が暴走気味で笑えるけど、ちゃんとピンチを乗り越えるアンパンマンのたくましさが光っていて、読んでいて気持ちがいいです。ロボットに興味を持ち始めたうちの子も「だだんだん強そう〜!」と大興奮。友情やチームワークの大切さもちゃんと描かれていて、アクションの中に優しさがあるのがアンパンマンらしくて好きです。