『アンパンマンとみえないまん』は、やなせたかしさん作・絵による絵本で、2019年にフレーベル館から刊行されました。ばいきんまんが不思議な薬で「みえないまん」になり、ジャムおじさんのパンこうばからパンを盗み、アンパンマンにも襲いかかってきます。姿が見えない敵に向かい、カレーパンマンと力を合わせて戦うアンパンマンの活躍が描かれています。見えない敵との戦いを通じて、協力や勇気の大切さを伝える一冊です。
略歴
やなせ たかし
やなせたかしさんは1919年、高知県に生まれました。戦後は広告デザインやイラストの仕事を経て、詩や童話、漫画の世界へ。1973年に『あんぱんまん』を発表し、1988年からアニメ化され大ブレイクしました。アンパンマンの主題歌「アンパンマンのマーチ」の作詞も本人が手がけています。テーマは“本当の正義とは何か”。晩年も精力的に活動を続け、2013年に94歳で逝去。子どもたちに“やさしさの心”を伝え続けた、日本を代表する作家です。
おすすめ対象年齢
『アンパンマンとみえないまん』は、2歳〜6歳くらいの子どもたちにおすすめの絵本です。見えない敵との戦いというワクワクするストーリーが、子どもたちの想像力を刺激します。また、アンパンマンとカレーパンマンが協力して困難に立ち向かう姿から、友達と助け合うことの大切さを自然と学べる内容となっています。読み聞かせにもぴったりの一冊です。
レビュー
この絵本は、ばいきんまんが「みえないまん」になって悪さをするというユニークな設定が魅力的です。見えない敵にどう立ち向かうのか、アンパンマンとカレーパンマンの知恵と勇気が試される展開にドキドキしました。子どもたちも「どうやって見つけるの?」と興味津々で、読み終わった後には「協力って大事だね」と話すきっかけにもなりました。楽しく学べる素敵な絵本です。