三浦太郎氏の絵本『りんごが コロコロ コロリンコ』は、2011年に講談社から刊行されました。 この作品では、ぞうの鼻から転がり出たりんごが、きりんやかばなどさまざまな動物たちの背中を通りながら進んでいく様子が描かれています。擬音語を多用したリズミカルな文章とシンプルで親しみやすいイラストが特徴で、小さな子どもたちにも理解しやすい内容となっています。
略歴
三浦 太郎
三浦太郎(みうら たろう)さんは、1968年に愛知県西尾市で生まれた絵本作家・イラストレーターです。 大阪芸術大学美術学科版画専攻を卒業後、イラストレーターとして活動を開始し、スイスの出版社La Joie De Lireから『JE SUIS…』で絵本作家としてデビューしました。 その後、赤ちゃん絵本『くっついた』で多くの読者を獲得し、2011年には『ちいさなおうさま』で第58回産経児童出版文化賞美術賞を受賞しています。 近年は絵画作品の制作や子ども向けのワークショップなど、多岐にわたる活動を展開しています。
おすすめ対象年齢
『りんごが コロコロ コロリンコ』は、0歳から楽しめる乳幼児向けの絵本です。明快でリズミカルな擬音語と、はっきりした色使いのイラストが特徴で、視覚や聴覚の発達を促す内容となっています。読み聞かせに最適で、1~2歳の子どもも繰り返し楽しめる構成です。特に絵本の読みはじめの時期にぴったりな一冊で、赤ちゃんの初めての絵本としてもおすすめです。
レビュー
『りんごが コロコロ コロリンコ』は、シンプルな構成ながら繰り返しのリズムと擬音語が心地よく、小さな子どもたちの興味を自然と引き出す魅力があります。動物たちの背中を転がっていくりんごの動きにワクワク感があり、ページをめくるたびに次はどこへ行くのかという期待感が生まれます。イラストは見やすく親しみやすいタッチで、赤ちゃんにも優しい印象です。読み聞かせる大人も楽しめる、親子の時間を豊かにしてくれる絵本だと思いました。