あらいくん/中川ひろたか

中川ひろたかさんが文、sericoさんが絵を担当した『あらいくん』(2021年 世界文化社)は、手洗いが大好きな「あらいくん」が主人公の生活えほん。ある日公園で出会ったバイキン研究所の所長さんに、不思議な機械で手をチェックされてびっくり! 目に見えないバイキンの存在と、手洗いの大切さを楽しく学べます。ジャブジャブ、クチュクチュ…オノマトペもいっぱいでリズミカル! 巻末には手洗いソングの楽譜つきで、園やおうちで歌いながら手洗いを実践できます。

略歴

中川 ひろたか

中川ひろたかさんは1954年埼玉県生まれ。シンガーソングライター、絵本作家、保育士などさまざまな顔を持つクリエイター。1995年に『さつまのおいも』でデビュー。また『ないた』で日本絵本賞受賞。モー・ウィレムズ作品をはじめ、翻訳絵本も多く手がけ、独自のユーモアある語り口が魅力。さらに作曲された『世界中のこどもたちが』などの歌が、保育現場でも広く親しまれています。

serico(絵)

serico(せりこ)さんは、千葉県在住のイラストレーター・漫画家で、2011年に東京造形大学美術学科絵画専攻を卒業されました。デザイン会社勤務を経て、2016年よりフリーのイラストレーターとして活動を開始。大人可愛い動物や食べ物のイラストを得意とし、絵本や雑貨、商業施設のビジュアルなど幅広く手がけています。代表作には『しろくまきょうだい』シリーズ(白泉社)や、NHK Eテレのキャラクターデザインなどがあります。

おすすめ対象年齢

『あらいくん』は、幼稚園〜小学校低学年の子どもたちにぴったり。言葉がリズムよく響くオノマトペや、かわいらしいイラストで小さな子も楽しめます。手洗いを学び始める時期にぴったりの絵本です。園生活をはじめたばかりの子にもおすすめ!

レビュー

手洗いをテーマにした絵本って真面目になりがちだけど、『あらいくん』はユーモアたっぷり!バイキン研究所の所長さんが登場した瞬間からワクワクが止まらず、目に見えないバイキンの存在がぐっと身近に感じられます。オノマトペもにぎやかで、読んでいると自然と手が動いてしまうほど。絵も親しみやすく、歌もあるので園でも家庭でも大活躍間違いなし。手洗い習慣が自然に身につく、まさに今の時代にぴったりの絵本です。