『バムとケロのにちようび』(作:島田ゆか、発行:文溪堂、1994年)は、犬のバムとカエルのケロの、ちょっぴりドタバタでにぎやかな日曜日を描いた絵本です。静かに読書を楽しみたいバムと、遊びたい盛りのケロのテンションの差が笑いを誘います。ページのすみずみにまで小ネタがちりばめられていて、何度読んでも新しい発見がありますよ。親子で読むと、会話も広がって楽しい時間が過ごせそうです。
略歴
島田 ゆか
島田ゆかさんは1963年兵庫県生まれの絵本作家・イラストレーターです。東京デザイン専門学校グラフィックデザイン科を卒業後、企業でグッズのデザインや広告の仕事をしながら、イラストや絵本制作を志しました。1994年、初の絵本『バムとケロのにちようび』(文溪堂)を出版。細部まで描きこまれた緻密な絵と、ユーモラスなキャラクターたちが人気を集め、「バムとケロ」シリーズをはじめ、『ガラゴ』シリーズ、『ぶーちゃんとおにいちゃん』など数々の作品を発表。現在も東京都在住で、創作を続けています。
おすすめ対象年齢
『バムとケロのにちようび』の対象年齢は3歳〜小学校低学年くらいが目安です。文字数も少なめで、絵の楽しさやストーリーのテンポがよく、小さいお子さんでも大人と一緒に十分楽しめます。細かい絵をじっくり見たり、ページをめくるごとに発見があるので、繰り返し読むのにぴったりです。
レビュー
初めて読んだとき、絵の細かさにびっくり!何回見ても新しい発見があるから、大人の私でもついついじっくり見入っちゃいました。バムの落ち着いた性格と、元気いっぱいのケロとの対比も面白くて、静かな日曜のはずが、最後には大騒ぎになる展開も笑えます。ページの端っこにいる小さなキャラたちもかわいくて、どのページにもユーモアがいっぱい。読めば読むほど好きになる絵本です。プレゼントにもおすすめ!