MR. MEN LITTLE MISS やさしいって なあに/ロジャー・ハーグリーブス

『MR. MEN LITTLE MISS やさしいって なあに Be Kind』は、ロジャー・ハーグリーブス氏が手掛けた絵本で、2024年に日本で発行されました。原作はイギリスで1971年に誕生した『MR. MEN LITTLE MISS』シリーズで、人間の持つ様々な性格や特徴を表現した個性豊かなキャラクターたちが登場します。本作では、けちんぼなミスター・ミーンが、人にやさしくすることの大切さを学ぶ物語が描かれています。お手伝いやお使いなどの小さな親切が、笑顔や幸せを引き寄せることを教えてくれる内容です。

略歴

ロジャー・ハーグリーブス

ロジャー・ハーグリーブス(Roger Hargreaves,1935年 – 1988年)は、イギリス生まれの作家・イラストレーターです。広告業界で働いた後、1971年に「ミスターメン」シリーズを発表しました。息子から「くすぐりってどんな形?」と尋ねられたことをきっかけに、『ミスター・ティックル』を執筆し、世界的な人気を博しました。1981年には「リトルミス」シリーズも展開し、累計8,500万部以上を売り上げています。ユーモラスでシンプルな作風が特徴で、作品は20以上の言語に翻訳されています。1988年に脳卒中で亡くなりましたが、死後は息子のアダムがシリーズを引き継ぎました。2011年にはサンリオがブランドを取得し、現在も「MR. MEN LITTLE MISS」シリーズは世界中で親しまれています。

おすすめ対象年齢

この絵本の対象年齢は、3歳から5歳以上とされています。シンプルでわかりやすいストーリーとカラフルなイラストが、小さなお子様にも理解しやすく、楽しめる内容となっています。また、親子で一緒に読みながら、やさしさや思いやりの心を育むきっかけにもなるでしょう。

レビュー

本作は、やさしさの価値をシンプルに伝える素晴らしい絵本だと感じました。ミスター・ミーンの変化を通じて、日常の小さな親切が周囲に与えるポジティブな影響を描いており、子どもたちにやさしさの大切さを自然に理解させてくれます。また、個性豊かなキャラクターたちが織りなす物語は、読者を飽きさせず、親子で楽しく読み進めることができます。この絵本を通じて、子どもたちが他者への思いやりや多様性の尊重を学ぶ良い機会になると思います。

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